憲法と地球の恵みを活かそう! 原発も基地もない世界を
伊藤千尋氏 講演より
1 世界の流れは原発から自然エネルギーへ
ドイツ・・・2011年6月 福島の事故後17基あった原発のうち古い原発8基を即 止めた。
1970年代の石油ショックの際 石油に頼ってばかりいてはいけないと世界の国は
自前のエネルギー開発にむかった。その時日本は原発の方にいった。
沖縄県の広さにあたる場所に菜の花を植え菜種油を燃料にして車を走らせた
菜種油専用のスタンドがありベンツが菜種油で走っている。
電力面では2000年に再生可能エネルギー法を制定 2020年までに総電力量の
20%を再生可能エネルギーにすると決めた。再生可能エネルギーは着実に伸びそこで生み出される
雇 用 も増えている。
イタリア・・・チェルノブイリ事故の翌年、国民投票ですべての原発を閉鎖した。
オーストリア・・・1999年 憲法で原発を禁止し原発を作っても使用しないと明記した。なぜ作ってもか
という文言がはいったかは→1977年にドナウ河の傍に原発ができたが市民の反対運動が
起こり稼 していいかどうかを国民投票で決め過半数が反対した。500億の費用をかけた原発は
全く 使われなかった。
フランス・・・原発大国だが震源地がまったくない
フィリピン・・・1985年原発を作ったが1986年2月 市民が作ったアキノ政権はチェルノブイリ事故の
4日後 原 発を止めると決めた。
スペイン・・・再生可能エネルギーが総電力の40%を占めている。アフリカ沖にあるスペイン領のカナリア諸島に
広大な太陽光発電と風力発電をもっている。ここには日本の憲法九条の碑が建っている。
アイスランド・・・世界最大級の露天風呂(サッカー場2面分)がありこれは地熱発電所を作った際についでに
でき た温泉だった。地熱と水力発電で国内の電力のすべてを賄っている。
日本はアイスランドと同じで世界で地熱発電が最も適した国できちんと開発すれば原子力発電所20基分の電力がとれるという。
また、地熱発電の技術も世界一でアイスランドの地熱発電所にも発電設備を輸出している。
東芝は全世界の全世界の地熱発電容量の25%の設備を供給している。
2. 世界から基地も消えている
戦争の形が変わってきていることとアメリカにお金がなくなってきたので基地に対する費用が重荷に
なってきてドイツは基地の数が半分になり、韓国、北朝鮮は三分の二になった。
日本はおもいやり予算をつけているので基地をなくそうとしない。
エクアドル・・・2009年 大統領選後 国民投票で憲法に外国の基地はおかないと決めた。
フイリピン・・・基地の傍にあった火山が爆発したとき基地に逃げ込もうとした人達が基地の中に避難させて
もらえず多数の犠牲者が出た。基地は自分たちを守ってくれなかったという怒りから市民の中から
基地をなくす運動が起こり1992年基地をなくした。基地の労働者は返還から5年後10万人が働く
ようになり市民の案で基地の再開発が進められた。
3.日本を変えるには
・高知県 ゆすはら町では公募した町民の意見を反映して、町の予算が3億円の中、日本で2番目に強く吹く
と言われる近くの山頂に2億2千万円で風車を設置した。四国電力と交渉し電力を売って1年で4千万円
入ってくることになり、5年で元がとれることになっていて、他の自然エネルギーへと繋げていく。
・ 水俣市 公害都市から2005年に日本一の環境都市になった。水俣市民の意識の変化
・ 祝島 500人の島民に10億円だすと中国電力が言ってきたが、海や土地を守り生活を
守ることが一番という固い思いで今も闘っている。
中国問題は対話こそ一番大切だ
領土問題の解決は5分5分 国民同士の交流で平和的に話し合いでやることが大事
ソ連と中国は25ケ所の境界線領土問題を20年かけて解決してきた。
世界の実情を聞く中でこれからの日本のすすむべき道をはっきりと教えられました。
今回、学んだことをより多くの人達に知らせ、一日も早く脱原発の方向に舵を切る日本を創っていかなければと思った。(管理人が聞いた範囲での感想なので聞き間違いなどあるかもしれません。正確な情報は伊藤千尋氏の著書
「地球を活かす 市民が創る自然エネルギー」や「変革の時代 理想は実現できる!」をお読みください。)