藤沢市では公民館で放射線測定器の貸し出しを行っています。
予約制で半日しか借りることは出来ませんがポケガと比較するため借りてみました。
HORIBAのRadiという測定器で1分ほどで1/1000μSv単位での測定が出来ます。
スイッチポンでしばらくすると測定が始まりその値を1分ごとに5回記録しそれを平均してその場の値とします。極端なバラツキはなく信頼は出来そうです。
ポケガとの比較は同条件で一緒に測った感じではほぼ同じレベルを示しました。
但しポケガは測定に時間がかかることとノイズに影響を受けやすい感じがします。
例えば測定結果を写真に撮ろうとしてストロボが発光するとノイズエラーの表示が出てしまいます。
このあたりは価格差を考えれば仕方が無いかもしれません。(Radi約12万円、ポケガ約5千円)
放射線を感知すると「ピッピピ」と音が出るので感覚的にも測定することが出来ます。
近所のあちこちを測って気がついたこととしては雨水が集まってきてたまるところは値が高くなるということです。
雨水の調整池となっている公園の側溝、雨樋の水が流れ込んでたまるところ等は周辺の3倍近くの値が出たところもありました。数値そのものは藤沢市の除染基準である0.19μSV/h(地上5cm)には届きませんでしたがかなり近い数値でしたので少々心配です。
2台の放射線測定器を比較してポケガも測定方法を気をつけて何度か測ればある程度の参考になりそうなことが分かりました。また、身近でも値の高い場所もあり改めて事の重大さを認識しました。
さて、これからどうすれば良いのか。息をしない、水を飲まない、食事をしないわけにもいかないし、日本のかなりの部分が事故以前と比べれば高い値となっていることは確実でしょう。無力感と憤りで心が辛くなってきますが客観的なデータをもとに様々なことを自分自身で判断し日本人として生きていかなければならないでしょう。
追記:本日福島を中心にセシウム降下量が急増しているという情報を知りポケガで計測してみました。
事務所の前と江ノ島大堤防で計測したところどちらも0.07μSv±0.02でした。
事務所前は以前に何度か計測した結果は0.03~0.06μSv程度でしたのでわずかに高めといったところでしょうか。
日をあらためて再度計測してみたいと思います。