草野町の河津桜が見頃である。
と言っても、公園や河川敷などの大規模な所ではない。
個人所有の植木畑で、極々小さな桜の森である。
近くの公園に車を停め、500mほどを歩いていくと、【河津桜】と書かれた小さな看板が見えてくる。
所有者の植木屋さんのご好意で、この時期だけ一般に開放されている。
青空の生えるピンクの花。
この日は汗ばむほどの陽気。
パーカーを脱ぎ捨て、Tシャツ一枚で丁度いいくらい。
無数のミツバチの羽音が、ピンクの森を包み込む。
花から花へ飛び回るメジロ達。
ヒヨドリはヒヨドリで、あの大音量で囀り、このささやかな森は、まことに賑やかである。
草野と言えば椿。
椿と言えば草野だ。
「すぐ近くやけん、つばき園にも行くぞ。」
「おう。」
つばき園のすぐ近く、以前から気になっていた看板がある。
【薬師堂の大椿】
良い機会だ。
その大椿とやらを探そう。
テクテクと山に向かって歩いて行くと、薬師堂らしきお堂が見えてきた。
その背後に椿の巨木。
あれだな。
樹齢は推定250年。
同じ幹に赤や、
白、
そしてピンクの花が咲く。
摩訶不思議なる椿の老木である。
久留米つばき園
約500品種2000本の椿が植栽されている。
カワラヒワ
ジョウビタキ
見頃を迎えた梅。
早咲きの寒緋桜。
啓翁桜
久留米で作られた品種だが、産地としては、今や山形県が日本一らしい。
草野は、どこもかしこも春色となっている。