母親の新しい介護保険証が届いた。
お昼前、母親が暮らす施設まで持って行き、ついでに面会もしてきた。
面会と言っても、緊急事態宣言下でもあり、直接会って話す事は出来ない。
ほんの1~2分、玄関の自動ドア越しに、顔を見て手を振るぐらいである。
認知症の母親に、私達が中に入れない理由が理解できる筈もなく、
結局、
いたずらに困惑させるだけと言うのが、いつものパターンではあるが。
こうなったら、コロナ収束が先か、お袋(97歳)が弱ってしまうのが先か、
根比べである。
しぶといお袋の事だ。
以前のように、お菓子でも食べながら、お喋り出来る日が来る気がするのだが。
そんなこんなでお昼である。
「飯食いに行くぞ。」
リーズナブルなランチが人気の魚国である。
テーブル席に通された。
広い池には鯉と、何故かアカミミガメが泳ぐ。
デカイ!!
30cmは越えてるぜ。
デカいと言えば、以前この店に入った際、
「向こうの席のおばちゃん達のチキンカツ、大きかあ!団扇みたい。」
家内がそう呟いていた事を思い出した。
背中越しの私は、まさか振り返って見る訳にもいかず、
「これ。声が大きい。」
それがどんな団扇、、、じゃなかった。
どんなチキンカツだったのかは確認できていない。
「チキンカツ定食(800円)にしようかな。」
「私は日替わり定食をご飯少なめで。」
この後、家内のご飯の選択が正しい事が分かる。
「おまたせしましたー。」
なるほど、チキンカツはデカい。
団扇と言うより、隣で日向ぼっこしているアカミミガメである。
とは言え、たかが鶏のもも肉じゃないか。
私の敵ではない。
問題は・・・
ご飯の量である。
これで普通盛り?
1合超えてるんじゃ?
存在感がありすぎて、ハレーション起こしちゃってるよ。
いざ。
先ずはソースで。
パクリ
フムフム
タルタルソースも。
チキンカツそのものは、どちらで食っても文句なく美味い。
パクパクいけるね。
問題はご飯である。
食っても食っても、中々減らない。
「ムググ。ハフー」
「残せばよかやん。」
「なにお、ちょこざいな!」
ガツガツガツ
ウップ
・・・お腹はち切れそう。