桜の便りが聞こえてきた。
とは言え、暫くは天気が安定しないようだ。
雨の合間を縫って、出かけるしかない。
「今から行くぞ。」
やって来たのは、神埼の山裾。
田圃に囲まれた小さな寺である。
宝珠寺
しだれ桜が満開を迎えている。
樹齢約100年だそう。
宝珠寺を後にして、山側に行くと、
仁比山神社がある。
樹齢800年の楠木を右手に見ながら石段を登る。
祭神は大山咋命。
猿が作った酒をかっぱらって飲んでみたところ、これが実に美味しく、自ら猿を真似て、作るようになったと言う。
ハッキリ言ってしまえば、単なる飲んだくれである。
呑兵衛の神様なのだ。
いつもより念入りに拝んだのは、言うまでも無い。
社殿の裏手には、猿の石像が並ぶ。
昔々、大山咋命に、折角作った酒を盗まれた、気の毒な猿に違いない。
水鏡
《自分の影が綺麗に写れば壮健。そうでなければ健康注意》
そんな旨が書かれている。
ふむ
当分の間は、夫婦共々しぶとく生きられそうだ。
移動
修学院
道の駅への道すがら、桜に惹かれて立ち寄ってみた。
ソメイヨシノが満開である。
境内からは、佐賀平野と有明海が一望だ。
天気さえ良ければ、普賢岳まで見渡せそうだ。
未明までの雨が残る薄桃色の花弁。
シャガ
石楠花も。
春本番、忙しくなってきた。