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Tシャツとサンダルの候

夢千代日記の里湯村温泉

10月20日

予約をしていた兵庫の温泉宿とは、新温泉町湯村温泉の事である。

夢千代日記の舞台として有名だ。



ドラマ人間模様『夢千代日記』

ドラマが終了してから35年の歳月が過ぎているが、尚もこの町には、夢千代の残像が揺らめいている。


実は、5年前の一人旅の折にも、ここは訪れている。

あの時は、ただの通りすがりでここに立ち寄り、狭い温泉街をただブラブラ歩いただけだった。

温泉街を離れながら、いつかここに泊まりたい、そう思ったものだ。



その思いを叶えんが為に、遠い東北の空から予約を入れたのだった。

ネットで予約したのはこの旅館、橋本屋旅館。

思った通り、いい雰囲気だ。



「こちらの部屋になっております。」


美人女将が案内してくれたのはこの部屋。

多分、旅館としては、いい部屋をあてがってくれたのだろう。

障子戸を開けると、湯村温泉街が一望できる。




夕食まで少し時間がある。

ひとっ風呂浴びる前に、少し歩いてみよう。



街の中心を流れる春来川の河原には、この地を訪れた有名人の手形がズラリ
と並んでいる。




源泉荒湯。

温泉街の中心部に源泉が湧いているのは、草津に似ている。



荒湯に向かって歩いて行こう。

橋本屋を振り返る。



荒湯




この源泉に一番近い宿と言うのが、橋本屋の自慢である。




前回来た時は、この湯壺にネットに入れられた玉子が、何個もぶら下がっていたが、今回は見当たらないようだ。

一体に、コロナの影響であろう。

人は少ない。



河原にあるのは足湯。

老夫婦が足をつけて、長い時間ずっと話し込んでいた。



荒湯から狭い路地を上がって行くと、




夢千代像がある。




これは吉永小百合の手形だ。







湯村温泉では、交番名も『湯』である。




小学校だってこうだ。




夢千代館。

前回も入ったけど、一応入っとくか。



夢千代日記撮影時に吉永小百合が来ていた衣装や、かつら、かんざし等の小道具、




台本などのが展示されている。




夢千代が女将をしている『はる屋』を再現したもの。



丁度良き時間となった。

旅館に戻ろう。


「お帰りなさいませ。お風呂入れますよ。」



独泉である。

源泉に一番近い自慢の湯に浸かろう。



結局この日の泊り客は、私ともう一人頭が少々淋しくなっている同年配のオッサンだけのようだ。

二人だけというのは、さっき旅館に戻って来て、私の靴と男物の靴があと一つあったのを見たからである。

頭の様子を何で知っているかと言うと、、、

風呂から戻りテレビを見ていると、


「夕食の支度が出来ました。お隣の303へどうぞ。」


とのコールあり。

私は部屋番号もろくすっぽ聞いてなくて、左隣の301のドアを開けてしまった。

灯りが見えたからである。

そこには、パンツ一丁で着替え中のオッサンが一人いて、


「あ・・・・」

「し、失礼。間違えました!!」


と言う、しくじりをやらかしたからである。



改めて右隣の303号室に入るとこうなっていた。

食事はそれぞれ別室に用意してくれるようだ。

食堂で一緒に、じゃなくてよかったぜ。

あのオッサンと二人っきりで食べるなんて、ちょっと気まずいもんな。

えーっと、ひーふーみーよ、8種の料理か。

豪勢じゃないか。


「301の人に良く謝っといて。」

「ははは、かしこまりました。」



立派なカニと、




「但馬牛の陶板焼きでございます。」




これはビールでは相手にならない。

燗酒下さーい。



「この魚はなんざんしょ。」

「のどぐろでございます。」


美人女将に、深々とお辞儀をしたのは言うまでもない。


「あ、もうお鍋は食べていただけますよ。」


おっと、ガッテンだ。


ではでは。


パクリ


柔らかくて、噛まんでも飲み込めるぜ。

噛むけど。


「あ、ついでに燗酒もう一本。」

「かしこまりました。」



上げ膳据え膳、いいなあ。



走行距離278km 累積走行距離3061km
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