10月19日
旅程が押し詰まっているのに、なぜ大回りをして信州を目指したか。
それは、黒部ダムを見に行きたかったからである。
一年前の同じ時期の車旅の折、穂高連峰や乗鞍を歩いた後は、実はここを目指していたのだ。
ところが、愛犬もこの突然の体調不良である。
急遽帰路につかねばならなくなり、そのチャンスを逸していた。
新潟の場合と同じく、是非ともリベンジしておきたかった場所なのだ。
こうみえて、案外と執念深いのだ。
前日、観光案内に問い合わせた。
「次の旅程の関係で、昼頃には扇沢に戻っていたいんです。」
「昼頃に?それでしたら室堂までは諦めた方がよろしいかと・・・」
やっぱりね。
室堂まで行く時間は無いか。
と言う事で、大観峰までの往復切符を購入。
どっちにしろ室堂に行くなら、違う季節のほうが良さそうな気もしてきた。
雪の壁の季節なんていいではないか。
それはいいけど、前の人・・・
あ、いや。何でもない。
黒部ダムへのアクセスは、廃止されたトロリーバスから、電気バスに代わっている。
15分ほどで着くらしい。
一部トンネルの照明が青白くなっていた。
関電トンネル最大の難区間、大破砕帯があった場所だそうだ。
黒四ダム到着。
220段を登って展望台へ。
改札口に並んでいる時から、どうにも気になっている事が一つだけある。
前のオジサンの身なりである。
言っておくが今現在ここは、気温5度なのだ。
どうしてそういう、短いズボンを選んだのか、訳を聞いてみたい。
200段を登りきると、展望台に到着する。
本来、観光放水は10月15日で終了している。
仕方がないやと、自分に納得させてここに来たのだが、
なんと、
下流域で使う水の水量調整の為、たまたま放水中との事。
だからこれは、観光放水ではなく、業務としての放水なのだ。
ラッキー!
下に降りてみよう。
レインボーテラスより。
轟音を立てて流れ落ちる水。
大迫力だ。
放水のミストによりこのテラスには、小雨程度の水滴がずっと降りかかってくる。
長居しないほうが、身の為である。
ついでに、ヘタクソで見るに堪えないが、一応貼り付けておく↑
黒四ダム工事のエピソードを紹介する特設会場。
ダム建設中に亡くなった171名のモニュメント。
堰堤へ。
黒部湖遊覧船。
大放水の真上から。
吸い込まれそうだ。
堰堤を渡り切った先のトンネルの奥には、ケーブルカーの発着場がある。
黒部平へ。
黒部平。
鹿島槍ヶ岳。
針ノ木岳(右)とスバリ岳。
立山。
ここから大観峰へは、ロープウェイで行く。
黒部湖と後立山連峰。
タンボ平
大観峰からは折り返して扇沢へ戻るだけだ。
これで、一年越しの黒部ダム観光を終える事が出来た。
予定通り、正午少し前には駐車場に戻り、車のキーを回し、
プルルン
後は300km近く、ひたすら移動するだけである。
宿泊は道の駅山中温泉 ゆけむり健康村 w
お風呂は道の駅併設 ゆーゆー館(580円)
走行距離272km 累積走行距離2783km