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Tシャツとサンダルの候

旅も最終版、ひたすら移動!


10月21日

起き抜けに朝風呂である。

風呂から上がって、人心地着いた頃、


「朝食の用意出来ました。」


パンツ一丁のオッサンがいないかどうか、慎重に部屋番号を確認して襖を開けると、



おお!

朝から何て豪華なんだ。



湯豆腐付きとは、嬉しいじゃないか。

『朝食が美味い旅館は信用できる。』

そんな事を、誰かが言ってたが本当だね。



さて、

湯村温泉からは、再び北上だ!




・・・んな訳はないんで。



私はそこまで変人ではない。

今日の旅程としては、中国山地を縦断し、瀬戸内海側まで抜けておきたい。

どうせなら、昼飯は尾道ラーメンてのはどうだ。

そうと決まれば、寄り道している暇は無い。

ひたすら移動である。



宍道湖通過。


昼食時間もとうに過ぎた頃、尾道に到着。

尾道の街は狭い。

駐車場探しが大変だ。

ウロウロ探し回って、漸く見つけたコインパーキングに、バカでかい図体を無理矢理押し込む。


思い起こせば、去年の今頃、港の界隈で家内と尾道ラーメンを食した。

十分満足してラーメン屋から出て来た際、通りがかりの地元のジーサンに、


「尾道なら《つたふじ》よ。ここじゃいかん。ワシャ今から並びに行くけどね。」


蔑むような眼でそう言われたものだ。

一介の観光客のささやかな満足感を、地元民が打ちのめしてどうする!

と、言いたいところだが、

そこまで言われちゃ、男がすたる。

つたふじのラーメンとやらを食ってみようじゃないか。



その店は、去年私らが食した店の斜め向かいにある。

所謂、目と鼻の先ってやつだ。

10人程の行列が並んでいた。

それは良い。

予想していた事だ。

ところがこの行列、一向に前に進まない。

店から、食べ終わった人が出てこないのだ。

たかがラーメンに、一体どのくらい時間を掛ければいいのだ!


尾道人は食べるのが遅すぎる!!



待つ事30分。

不審に思いながらも、漸く順番が来た。



狭い店内は10席ほどのカウンター席だけ。

しかもコロナの関係で、少ない席を一組ごとに間を開けて座るようになっている。

回転が悪いのは分る。

だが、一人が食べ終える時間の長さとは関係ない筈だ。

ラーメンの量が多い訳でもなさそうだし・・・



メニューはこんだけ。


「何にしますか?」

「あ、中華そば並で。」



「お待ちどおさまでした。ラーメン並ね。」


これがあのジーサンが勝ち誇って言う、尾道を代表するラーメンか。



いただきまーーー


ウア、チチチ


熱すぎる!


食べるのが遅いのはこれか!

しかも蓮華もないし、スープを啜りたくても出来やしない。



でもまあ、美味しかったけどね。

ただ、去年のあのジーサンが、斜め向かいの店を蔑む程の差は、


「無い!」


と、断言しておく。

あるとすれば、スープの温度くらいだ。



お風呂は尾道ふれあいの里 800円




宿泊は道の駅クロスロードみつぎ

走行距離327km 累積走行距離3388km


これから雨のようである。
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