石垣山観音寺は、天武天皇の発願により、673年に創建された古刹である。
2月の第3日曜日は、春山茶花祭りが開催されるという。
特筆すべきは、この寺に伝わる『牛鬼の手』の御開帳があると言う事。
「どうする。行く?」(家内)
「行く。」(私)
とは言え生憎の雨。
境内での催しは中止。
参拝者は本堂に案内される。
定刻になると、住職と副住職により、祈祷(家内安全、身体健全、学業成就等々)が、参拝者一人一人になされた。
勿論、無料の大サービスだ。
「見て見ぬふりします。カメラはどうぞご自由に。」(住職)
え、マジすか。
そんじゃ遠慮なく。
パシャパシャ
不動明王像
平安後期の作
この像の下に安置されているのが、
今回の主題、牛鬼(うしおに)の手である。
むかーし、昔。
裏山に妖怪がおっての。
(突然、市原悦子調になるが、気にしないで貰いたい)
たいそう、里の者を困らせておったそうな。
困りはてた村人達は、金光上人(この寺の中興の祖)の法力にすがった。
上人は宝剣を手に持ち山に籠もるや、天晴れ、妖怪を退治したという事じゃ。
めでたし、めでたし。
ミイラ化した三本指。
千年、この寺に伝わってきたと言う。
信じる信じないは、あなた次第である。
右がこの寺のご本尊、十一面観音像を内蔵した聖観音像。
まことにややこしい。
毘沙門天像
平安後期に造られた、檜の一本彫りの立像。
県の有形文化財
この寺の代名詞、春山茶花。
樹齢350年。
久留米市指定天然記念物。
雨も止んだようだ。