稀に見る猛暑である。
例年の夏なら、午前中は髙良山に登っているのだが、
さすがに今年はその気にもなれず、朝からテレビの前で、だらしなく過ごす日々である。
「アチ~~、朝からなんちゅう暑さや。エアコン入れるぞ。」
「ねえ、青少年科学館で《ヤバイ生き物展》やってるよ。」
「バカ言え!子供じゃあるまいし。ジジババ二人で行けるかよ。」
と、たしなめる夏の朝、
二人してここに立っている。
何しろここは山と違って、エアコンが効いている。
更に言うなら、
「65歳以上はタダだもん。」
「マジか。」
こんな不良老人の溜まり場にならぬよう、久留米市には、料金体系の抜本的見直しを進言したい。
これか。
ヤバイ生き物展とは。
ふーん
へえー
ほおー
つぶらな瞳が可愛いぜ。
サソリだ。
初めて見た。
タランチュラ
なるほど、ヤバそうだ。
2階から上は常設展示場。
娘らが小さい頃に来て以来だから、20数年ぶりだ。
プラネタリウム
ワクワクラボ
大勢の子供達が見守る中、何やら実験中だ。
お絵かきロボット
こちらは組み立てロボット。
完成
『子供の来る場所』、そう決めつけていた事を恥じねばならない。
意外や意外、
「面白か!私、何時間でもいられる。」
「確かに異論はなか・・・バッテンたい。」
腹が減りすぎて、気絶しそうだ。
飯を食わせてくれ。
科学館の隣のカフェへ。
「鶏ハムのピリ辛スパイシーカレーでーす。」
「来た来た・・・って、少なっ!」
「文句言わずに食え!」
まあ、カレー自体は美味しかったけどね。
移動
冒頭、嘆いた髙良山である。
無論、ここまでは車である。
とにかく、胃袋の隙間を埋めなきゃ。
茶店に入ろう。
注文は決まっている。
望郷亭名物、
「トコロテンでーす。」
夏の髙良山の定番、望郷亭トコロテン。
考えてみれば、今年初である。
如何に今年の夏、髙良山に登っていないかが分かるよ。
暑いはずだぜ。