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Tシャツとサンダルの候

ことこと列車の旅 その1

8月13日



家族で直方駅にやって来た。




目指すホームは、駅舎の一階左脇にある。




第三セクター平成ちくほう鉄道。

既にホームには、私達が乗る車両が停車していた。



観光列車ことこと列車



そんじゃ、乗り込むとするか。




最後尾の車窓からは、起点を示す車止標識が見える。




どこかで見たことがあるデザインである。



それもその筈。



車両デザインは、【七つ星】や【或る列車】を手がけた水戸岡鋭治。

見たことがあるのも道理である。
 








これが私達のテーブル。




これは本物の石炭である。

かつての炭鉱鉄道らしい演出だ。






列車は直方市内を抜け、のどかな田園風景の中を進む。




最初の料理が運ばれてきた。

『ことことボックス』

地元9市町村の食材を、ふんだんに使っているとの由。



こうなったらほれ。

あれだ、あれ。


「あの~、日本酒頂戴。」

「かしこまりました。」



地酒の『源じいの森』純米吟醸である。

グラスから溢れた酒が、枡に一杯になるほど注いでくれるアテンダント。

思わず、

「大好きじゃ。」

そう告白しそうになる私である。



箱の中身はと言うと、

茗荷とキャロットラペ、はものエスカベッシュ、ヤングコーンのフリット、たことズッキーニのカッペリーニ、枝豆のクラフティサレ・・・

耳慣れぬ料理名ばかりで舌を噛みそうである。



二品目は、


「地元産のホワイトコーンのブランマンジェで、、、」

「し、白ワイン下さい。」



これは溢れるようには注いでくれないのね。




窓辺に佇むマスコットキャラクター『ちくまる君』

ゆるキャラ好きの長女が、速攻で買ったものである。


次の料理はまだかな~




続く
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