逆流性食道炎という厄介な持病を持つ私。
定期的な内視鏡検査が必要だ。
今日はその検査の日であった。
幸い、鎮静剤のおかげで、眠ってるうちに検査は終わるも、薬の効果が薄れるまでは、運転は控えるようにとの事。
そんな訳で今日は、家内が病院まで迎えに来てくれている。
「絶食だったし、何しろ腹減った。どっか食いに行くぞ。」
てことで、久留米の重要文化財とも言うべき『べら安食堂』である。
さて何にしようかな。
以前からの懸案である、『玉子うどん』『月見うどん』『卵とじうどん』の違いを聞いてみた。
「あ、それはですね・・・」(大将)
玉子うどんとは、生卵をのっけた、所謂一般的に言う月見うどんであり、
ここでの月見うどんとは、生卵と海苔が乗せられた、言わば月夜をイメージしたうどんであるらしい。
まるで、一幅の絵画ではないか。
謎が解けたところで、
「そんじゃあ私は、卵とじうどんにしようかな。」(家内)
「俺どうしようかな。この親子上丼って?」(私)
「それは卵と・・・」(大将)
「じゃあ、それで。」
『流れからして、月見うどんじゃないのかよ!』
などの批判には、耳を貸さぬ。
「卵とじうどんでーす。」
卵が麺の下に沈まないようにするためか、ここでも海苔が敷かれている。
おつゆは昔ながらの昆布を中心とした出汁。
私が子供の頃に食っていた、久留米の食堂の懐かしい味である。
「親子上丼です。」
来た来た。
上丼とは、黄身がプラスされ、鶏肉が増量されたスペシャル親子丼だったのだ。
では、恐れながら卵を潰させていただきます。
とろーり。
あーーん。
もぐもぐ。
とろとろ玉子に柔らか鶏肉、黄身のこくまで加わり、中々の完成度の高さだ。
しかもつゆダクである。
こうなったら、飲み物の様にズルズルとかき込みたい。
ズルズルズルズルーーーーー
ハフハフハフ