いつもの如く唐突に、
「明日天気が良さそうじゃけん、九重に行って来る。」(私)
「行けば。」(家内)
てな訳で、ここ大曲登山口からスタートだ。
手っ取り早く、三俣山を目指す。
標高の低い場所では、ミヤマキリシマがチラホラと咲き始めていた。
この調子なら、来月の山開き頃には、見頃を迎えているかも。
滑り易い登りが終わると、鉱山道路に出る。
独特の山容を持った三俣が、眼前に迫って来る。
三俣に登ったのは、去年のまだ雪深い時に登って以来である。
ん?
何か嫌な思い出が蘇って来たぞ。
こんな思い出、何度も書くのはまっぴらである。
お暇な方はお手数だが、下記の記事を読み返していただきたい。
スガモリ越を登りきると、
避難小屋に出る。
避難小屋正面から、三俣への取り付きが始まる。
デブったせいで、先日の英彦山急登では、家内に惨敗を喫した私だ。
少々息が上がっても、ペースを落とす訳にはいかない。
緩やかな稜線に出た。
西峰山頂には人影が見える。
西方には、秀麗な涌蓋山がクッキリと見えている。
だが、中岳方向と大船方向は、実はこの時ガスの中。
全然視界が効かない状態だ。
西峰から一旦鞍部まで降りて、本峰へ。
今回、三俣山五峰の内、北峰はスルーして、四つの峰を周る事にしている。
嫌でも、登ったり降りたりを繰り返さねばならぬ。
本峰へ取りかかる。
この程度の標高になってくると、ミヤマキリシマはまだまだである。
稜線に出た。
本峰だ。
風が強い。お陰でガスが少し取れてきた。
大船山頂は雲の中だが、平治岳は姿を現してくれた。
大鍋小鍋。
北峰は今回スルーだが、少しだけ降りる事にする。
ズルズルの急坂。
ロープ無しでは、とても降りられない。
しばらくすると、
あった!
シャクナゲだ。
もしかしたらと思ったけど、やっぱし咲いてた。
だがしかし、
まだまだ2~3株だけが蕾を付け始めたばかりだった。
激坂途中で、ロープにつかまりながらの撮影。
この調子なら他も無理かな。
ちょっと早すぎたか。
やーめた。
戻ろっと。
本峰からⅣ峰。
さらに、
南峰へ。
灌木で覆われた山道は、超狭い!
ザックをしょっちゅう灌木にひっかけてしまう。
その度に、体をかがめたり、くねらせたりせねばならぬ。
殆ど軟体動物である。
南峰頂上だ。
坊がつる。
南峰からは東から西峰分岐まで巻くルートをとる。
この選択が幸いした。
いきなりシャクナゲが目の前に。
ワーイ。
ラッキー
ミヤマキリシマも。
クサボケ
イワカガミはそこそこ開花している。
来週早々には、群生が見られるかも。
エイザンスミレ?
この頃になると、雲の中だった中岳方面の峰々も、クッキリと姿を見せてくれた。
スガモリの避難小屋が見えてきた。
腹が減った。
風強いし、避難小屋まで降りて昼飯にすっか。
そうとなれば、怒涛の下山である。
疾風の如く避難小屋へ駆け降りる私であった。
頂きまーす。
旨し。
三俣山は、イワカガミはぼちぼち。
シャクナゲの見頃は、もう少し先のようだ。
ミヤマキリシマに至っては、標高によっては一分咲きとも言えぬ程度である。
また近いうちに登れると良いけど。