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「酔った勢い」というのは飲酒アルアルだ。アルコールの力で気が大きくなり、時に大胆なことをしでかしてしまいがちになる。
「酔った勢い」でする行動の1つにネットショッピングがある。アメリカの情報サイトが興味深い調査を行った。
約79%もの人が、飲酒時に少なくとも1度はネットショッピングのサイトを訪れ、思わず「ポチッ」とした経験があることが判明したのだ。
他にも性別、世代別、業種別、購入金額別、お酒の種類別、良く利用する通販サイトなど、様々な項目を徹底調査し、飲酒とネットショッピングの実態を暴き出したという。
アメリカの酔った勢いで「ポチッ!」の市場規模は5兆360億円!
いまや簡単に「ポチッ」だけであらゆる商品が手に入る時代だ。特にアメリカの場合、よった勢いでポチる人が大勢いるようで、飲酒後のネットショッピングの市場規模は、年間450億ドル(約5兆360億円)にものぼるとされている、
『The Hustle』では、今年3月11日~18日に、アメリカに住む21歳以上で日常的にお酒をたしなむ2,174人に調査を行った。
その結果、79%の人が「酔ってネットショッピングをした経験が1度はある」と回答しており、1人あたりの平均年間支出額は444ドル(約49,700円)であることが判明した。
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女性の方がやや多く、収入が多い人ほどポチりがち
この調査の回答者の平均年齢は36歳。53%が男性、47%が女性という割合だ。だがグラフを見ると男性78%に対し、80%の女性が「酔っぱらってついポチッ」をしているようだ。
また、収入が多い人ほど酔った時にネットショッピングをしてしまう傾向にあることも伺える。
世代別でいうと、82%のミレニアル世代(2000年前後に成人した人たち)が最も多いこともわかった。これはやはい若い世代の方がネットショッピングの利用に慣れているという理由もあるのだろう。
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酔った勢いで最もポチりがちなのはスポーツ業界の人
グラフは、回答者の職種別でも示されており、実に興味深い。
飲酒時にネットショッピングをした経験があると回答した人たちで、最もその割合が高かった職種は、94%を占めたスポーツ業界だった。次に交通(運輸)、エネルギー業界と続く。逆に最も経験が少なかった職種は執筆業で60%の割合となった。
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飲酒後のポチで最もお金を費やしたのはファッション業界の人
一方、飲酒時のネットショッピングで年間どのぐらいのお金を費やしたかというグラフでは、ファッション業界に従事する人の年間支出が最も高く、949ドル(約106,000円)だった。
一方で小売業に就く人々の割合は低く、平均年間支出は294ドル(約33,000円)ということが明らかになった。
なお、執筆業に従事する人々は、飲酒時のネットショッピングの経験が少ないという数値にも関わらず、ポチッとしてしまった時に費やす平均年間支出額はというと、ファッション業界に次いで多い808ドル(約90,400円)となっている。
「酔っぱらった時の稀な大人買い」の結果といったところだろうか。
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ビールを飲みながらのポチ率多し
では、どんなお酒を飲みながら人々はネットショッピングをするのか。
グラフを見ると、一番多いのはビール(34%)で、次にワイン(29%)、そしてウイスキーに次いで、ウォッカやジンのスピリッツ系が続いている。
ちなみに、男性の45%はビールを好み、女性の50%がワインを好むこともこの調査で判明した。
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飲酒時のネットショッピング経験者は、普段からお酒好き
下記の図は、「飲酒時のネットショッピング経験者」と「飲酒時のネットショッピング未経験者」が1週間にたしなむ酒量を比較したものだが、飲酒時のネットショッピング経験者は、未経験者よりも週平均の飲酒量が2倍で、普段から飲酒量が多いことがわかる。
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飲酒時のネットショッピングに人気のサイトはダントツでAmazon
では、酔った勢いでどのサイトでネットショッピングをするのだろう?
アメリカで、ネットショッピングの大御所といえばAmazon。人々が酔った時にも、やはりその位置は揺るぎないようだ。
グラフを見るとAmazon(85%)、eBay(21%)、Etsy(12%)、Target(9%)、Walmart(5%)の順になっている。
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購入商品は多くが衣類 しかし時に奇妙なアイテムの購入も…
飲酒時のネットショッピングで購入されている商品アイテムで多いのは、靴を含む衣類で、66%の割合を占めている。
続いて、映画やゲーム、食べ物や本、スポーツ用品などが挙げられ、飲酒時でも女性のネットショッピング率が高いにも関わらずコスメは意外にも12%、ソフトウェアは7%だった。
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しかし、忘れてならないのは回答者が「飲酒時」であること。ついポチッてしまったものが、とんでもなく奇妙なアイテムだったということもあり得る。
今回の調査では、その例として挙げられたものがこちらだ。
・重さ約90kgで長さ3mの新鮮な竹
・第2次世界大戦時代の銃剣
・(リビング用にと思った)実物大のバウンシーキャッスル(城型空気圧式トランポリン)
・搾乳器(購入者は男性)
・元NBAスター、オールデン・ポリニスの足から取り除かれたトゲ
・映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』でマイケル・J・フォックスが着ていたのと同じダウンベスト
・2,200ドル(約246,000円)の暗視ゴーグル
・アゼルバイジャン、アイスランド、ウクライナ、チュニジアなど多数の国際線フライトチケット
・NRA(全米ライフル協会)のメンバーシップ
・悪魔崇拝の宗教書3部作
意外にも後悔している人は少ない
ネットショッピングには、消費者に必要のない物を購入させるための心理的工夫が施されているという。
アルコールが入ると、抑制力や自制心、意思決定能力が低下するため、飲酒時にネットショッピングをすると、酔いが覚めてギョッとするようなものまで購入することも起こり得る。
酔った勢いでとんでもないものを購入したと知り、激しく後悔する人が多いかと思いきや、実はそれほどでもないようだ。
調査では、なんと94%の人が酔って購入したアイテムを後悔していないと回答。返品経験があるのはわずか20%であることが判明した。
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ある回答者の1人は、「正直、酔って購入した商品は愚かな物がほとんどだが、ユーモアの要素は愚かさを上回っている」と述べており、結果的には消費者のそういう思いが、返品の少なさに繋がっているのかもしれない。
つまるところ、酔った勢いでどれだけお金を使い、思ってもいなかったものを購入してしまったとしても、そのアイテムがのちのち思い出に残るストーリーを生み出すきっかけになれば、消費者にとって後悔などする必要もないのだろう。
References:Drunk shopping is a $45B industry. Here's what people are buying./
☆俺は、酒は飲まんがポチってしまう!