ケインズから学ぶ正統着こなし術
11月08日 12:00Wedge
ケインズから学ぶ正統着こなし術
オノレ・ド・バルザック(1799〜1850)Wikipediaより
(Wedge)
『服装に興味を持たないのは自殺に等しい』 バルザック
フランス小説の大家、オノレ・ド・バルザックの言葉を借りると、
読者のなかにも服装に余り興味が持てずに
『自殺に等しい』方々が多くいらっしゃるかと存じます。
これは、資産運用に例えると、インフレ進行期に、
すべての資産を日本円の最低金利の普通預金に預けたままの状態です。
絶対に資産は増えません。
興味が無いからでは済まされません、
正に『自殺に等しい』訳です。
また、あなた自身のビジネスに関わるとなると
どうでしょうか。脅かすわけでは有りません。
しかし、ご安心下さい。
この連載はそんな無関心な皆様に
明確な解決策を理論的に解りやすく提案します。
百聞は一見にしかず。具体例を見ましょう。
正しい服のサイズの選び方と服装の大切な三つのポイントから解説します。
ファッション誌の解説に良くある
定義の不明確な感性で語られてきた解説とは
視点が全く違います。
西欧では彼らの価値基準で判断される
余談ですが、英国は現在でも、ご存知の様に階級社会です。
かのジョン・メイナード・ケインズも
卒業したイートン校に代表される。
ザ・ナインと呼ばれる
パブリックスクールが英国の私立学校のトップ10%を構成する
エリート校の名称です。僕の友人が
子息を名門パブリックスクール受験申込時に、
なんと!英国のSIR(爵位)称号を持つ3名の推薦が必要でした。
英国では階級が違えば応援するスポーツも話す言葉も違います。
サッカーは労働者階級しか話題にしません。
勿論、服装基準も当然違います。
さて米国は階級社会ではないと言われています。
しかし自宅の郵便番号や使用するクレジットカード等に
解りやすい区別が有ります。
これも残念ながら固定化されつつあります。
服装も業種に依るとはいえ区別される基準のひとつです。
資本主義は欧米から発達し現在に至っています。
皆さんが日々着用なさっている背広も欧米で生まれ今日に続いています。
好むと好まざるに依らず、
現代のビジネスマンは海外の経営層との商談、
交渉、交際は避けて通れません。
世界の正しい服装のルールを学ぶ
欧米の彼らは、彼らの価値基準で判断します。
前置きが長くなりましたが、この連載でお伝えしたい事は
世界の正しい服装のルールです。
ビジネススーツには必ず相手がいます。
あなたの印象を伝えるのです。
その選び方・着用の基本をお伝えします。
グローバルなビジネスマンに不可欠な素養です。
世界中で自信を持って業務でのプレゼンテ―ション・交渉。
プライベートでのパーティにも臆せずに参加できます。
また、わかりやすく経済論に例えると
最新の経済論『行動経済学』『神経経済学』などは、
パリやミラノのファッションショウの話題です。
この連載には一切登場しません。
この連載は経済論で言うと基本の基本『ケインズの経済学』です。
つまり服選びの基本の基本です。
興味の有無は関係有りません。
年齢、性別、収入、学歴、性癖(冗談です)は一切関係無く
ご理解頂けます。且つ、ご自身で
一番似合う服選びが可能になります。その上、
必ず人生の楽しみ、幸せが増えます。
是非、最後までお付き合いください。
では、冒頭の写真の解説に戻りましょう。
大げさな話をしましたが男の服装は至って簡単です。
先ずは、自分に合ったサイズを着ることです。
でも意外と皆さんは間違いに気づかずに自滅しています。
元来スーツはオーダーが基本でした。
なぜなら、すべての人間は、体の造りが違います。
左右同じ長さの腕の人間は、いません。
足のサイズも全員、左と右のサイズは違います。
1人1人が違った人生とサイズを持って産まれて来ています。
今回はまず、既製服をベースに解説します。
では我らが師となる1930年代(昭和10年代)の
ジョン・メイナード・ケインズの写真Aをご覧下さい。
ケインズの着こなしから学ぶ
肩と上着の肩が有っているか。
写真は上着の肩が落ちていません。
よく着用時に肩が落ちている方を見受けます。
この写真が正しいサイズ着用例です。
ワイシャツのサイズはネックサイズが基本。
第一ボタンを留めて指が二本程度入るのが正しいサイズです。
上着とワイシャツとネクタイの関係。
サイズの合うワイシャツと上着を着用すると。
上着の袖口からワイシャツが数センチ見えています。
又、少し暗いですが上着の襟から少しワイシャツが見えます。
上着の襟幅が時代も有って広めです。
ワイシャツの襟も少し大きめとなりネクタイも少し幅広です。
バランスが取れています。
逆に、襟幅が狭ければ、上着も体にぴったり細めになる。
ワイシャツの襟は小さく、ネクタイも細くなりバランスが取れます。
パンツ(古くはズボン)のサイズと適正な長さ。
先ずパンツのサイズはウエストで
本来ベルト無しで止まるサイズが適正です。
ベルトは飾りです。
ベルトで縛らなければならないのは、
サイズが大きすぎます。気をつけましょう。
Bの写真通りに基本の長さはワンクッション。
着用した際に靴の上に
タルミひとつできる様子をワンクッションと呼びます。
この4点をチェックして下さい。
資産運用に例えると外貨建てと短期・長期の視点での運用先も確保し
必要額のみ普通預金に残したベストな状態です。
現在は何事もグローバルな基準を受け入れざるをえません。
今までは国体での優勝を目指せばよかったのです。
参加者は国内だけ。ルールも一種類だけでした。
しかし、現在は、オリンピックでの入賞を目指さなくてはなりません。
ライバルもルールも変っているのです。
ビジネスの服装もグローバルなルールに、
合った服を着用するのが、まず基本です。
では、服への投資はリターンが有るのでしょうか。
答えはイエス。米国債並みのトリプルAでその上、高リターンです。
見た目が変わればあなたを見る目が変ります。
自信が湧きモチベーションも変ります。
海外の人が交渉相手でも明確なノウが言えるようになります。
人生までも変ります。今回はサイズの有ったスーツ、
上着とパンツ、ワイシャツの選び方をお話しました。
できれば修理で自分のサイズに合わせてもらいましょう。
全ての服は、サイズ直しができるように作られています。
大事なポイント「SFC」
次回からは、服選びの要素の3点を順次解説してゆきます。
3点とは1、(S)シルエット、全体のバランスです。
2、(F)ファブリック素材ですね。
人と同じで相性があります。
3、(C)カラー色のイメージと組み合
わせ方です。それにTPOの3点の解説を加えます。
これについてはフォーマル度と呼ぶ
10段階の尺度でまとめますので簡単にご理解頂けます。
3点プラス3点の6点だけです。
シックスポインツメソッドと名付けました。
老婆心ながら、服装に興味が無かった男性が
急に服装に気をつかい出すと一般論ですが。
家族で遺産相続権を持った異性の方々が、
あらぬ疑惑を必ず持ちます。
そのために社内と同じで事前の根回しが功を奏します。
例えば、ネットでこんな記事を読んだので、
僕も素養として服装を変えたいと宣言します。
可能であれば遺産相続権をお持ちの方に
助言をもらえる様に依頼なさるのが最も賢明な根回しです。
全く興味さえ示されない場合は
人生の別の選択肢を選ぶ時期かも知れません。
平均的な家庭であれば協力を獲得できます。
これを望まない方もいらっしゃるかも解りません。
これは最低限の必要悪ですので是非、
根回しをお勧めします。またまた、一般論ですが、
この連載事項を忠実に実施された場合のご注意です。
社内外からの異性の対応が如実に変わるケースが散見されます。
詳細はページの関係でお伝えできませんが、
ご想像の通りです。その様な状況が生じた場合も
著者は何ら責任を負いません。
投資行為同様、すべて、ご自身の自己責任にて
ご対応をお願いします。
次回は、(S)シルエットと題して服装のバランスについてお話しします。
服装に興味の無い皆様でもご存知のブランドだと思います。
奥さんがお持ちの有名バッグブランドのデザイナーです。
女性の服飾に革命をおこした、フランスのデザイナー。
ココ・シャネルの言葉を予告篇としてお伝えします。
『ファッションは建築。全体のバランスが大切』
では、次回は服装の建築についてです。
お楽しみに、ご同輩。
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5469.htmlより
11月08日 12:00Wedge
ケインズから学ぶ正統着こなし術
オノレ・ド・バルザック(1799〜1850)Wikipediaより
(Wedge)
『服装に興味を持たないのは自殺に等しい』 バルザック
フランス小説の大家、オノレ・ド・バルザックの言葉を借りると、
読者のなかにも服装に余り興味が持てずに
『自殺に等しい』方々が多くいらっしゃるかと存じます。
これは、資産運用に例えると、インフレ進行期に、
すべての資産を日本円の最低金利の普通預金に預けたままの状態です。
絶対に資産は増えません。
興味が無いからでは済まされません、
正に『自殺に等しい』訳です。
また、あなた自身のビジネスに関わるとなると
どうでしょうか。脅かすわけでは有りません。
しかし、ご安心下さい。
この連載はそんな無関心な皆様に
明確な解決策を理論的に解りやすく提案します。
百聞は一見にしかず。具体例を見ましょう。
正しい服のサイズの選び方と服装の大切な三つのポイントから解説します。
ファッション誌の解説に良くある
定義の不明確な感性で語られてきた解説とは
視点が全く違います。
西欧では彼らの価値基準で判断される
余談ですが、英国は現在でも、ご存知の様に階級社会です。
かのジョン・メイナード・ケインズも
卒業したイートン校に代表される。
ザ・ナインと呼ばれる
パブリックスクールが英国の私立学校のトップ10%を構成する
エリート校の名称です。僕の友人が
子息を名門パブリックスクール受験申込時に、
なんと!英国のSIR(爵位)称号を持つ3名の推薦が必要でした。
英国では階級が違えば応援するスポーツも話す言葉も違います。
サッカーは労働者階級しか話題にしません。
勿論、服装基準も当然違います。
さて米国は階級社会ではないと言われています。
しかし自宅の郵便番号や使用するクレジットカード等に
解りやすい区別が有ります。
これも残念ながら固定化されつつあります。
服装も業種に依るとはいえ区別される基準のひとつです。
資本主義は欧米から発達し現在に至っています。
皆さんが日々着用なさっている背広も欧米で生まれ今日に続いています。
好むと好まざるに依らず、
現代のビジネスマンは海外の経営層との商談、
交渉、交際は避けて通れません。
世界の正しい服装のルールを学ぶ
欧米の彼らは、彼らの価値基準で判断します。
前置きが長くなりましたが、この連載でお伝えしたい事は
世界の正しい服装のルールです。
ビジネススーツには必ず相手がいます。
あなたの印象を伝えるのです。
その選び方・着用の基本をお伝えします。
グローバルなビジネスマンに不可欠な素養です。
世界中で自信を持って業務でのプレゼンテ―ション・交渉。
プライベートでのパーティにも臆せずに参加できます。
また、わかりやすく経済論に例えると
最新の経済論『行動経済学』『神経経済学』などは、
パリやミラノのファッションショウの話題です。
この連載には一切登場しません。
この連載は経済論で言うと基本の基本『ケインズの経済学』です。
つまり服選びの基本の基本です。
興味の有無は関係有りません。
年齢、性別、収入、学歴、性癖(冗談です)は一切関係無く
ご理解頂けます。且つ、ご自身で
一番似合う服選びが可能になります。その上、
必ず人生の楽しみ、幸せが増えます。
是非、最後までお付き合いください。
では、冒頭の写真の解説に戻りましょう。
大げさな話をしましたが男の服装は至って簡単です。
先ずは、自分に合ったサイズを着ることです。
でも意外と皆さんは間違いに気づかずに自滅しています。
元来スーツはオーダーが基本でした。
なぜなら、すべての人間は、体の造りが違います。
左右同じ長さの腕の人間は、いません。
足のサイズも全員、左と右のサイズは違います。
1人1人が違った人生とサイズを持って産まれて来ています。
今回はまず、既製服をベースに解説します。
では我らが師となる1930年代(昭和10年代)の
ジョン・メイナード・ケインズの写真Aをご覧下さい。
ケインズの着こなしから学ぶ
肩と上着の肩が有っているか。
写真は上着の肩が落ちていません。
よく着用時に肩が落ちている方を見受けます。
この写真が正しいサイズ着用例です。
ワイシャツのサイズはネックサイズが基本。
第一ボタンを留めて指が二本程度入るのが正しいサイズです。
上着とワイシャツとネクタイの関係。
サイズの合うワイシャツと上着を着用すると。
上着の袖口からワイシャツが数センチ見えています。
又、少し暗いですが上着の襟から少しワイシャツが見えます。
上着の襟幅が時代も有って広めです。
ワイシャツの襟も少し大きめとなりネクタイも少し幅広です。
バランスが取れています。
逆に、襟幅が狭ければ、上着も体にぴったり細めになる。
ワイシャツの襟は小さく、ネクタイも細くなりバランスが取れます。
パンツ(古くはズボン)のサイズと適正な長さ。
先ずパンツのサイズはウエストで
本来ベルト無しで止まるサイズが適正です。
ベルトは飾りです。
ベルトで縛らなければならないのは、
サイズが大きすぎます。気をつけましょう。
Bの写真通りに基本の長さはワンクッション。
着用した際に靴の上に
タルミひとつできる様子をワンクッションと呼びます。
この4点をチェックして下さい。
資産運用に例えると外貨建てと短期・長期の視点での運用先も確保し
必要額のみ普通預金に残したベストな状態です。
現在は何事もグローバルな基準を受け入れざるをえません。
今までは国体での優勝を目指せばよかったのです。
参加者は国内だけ。ルールも一種類だけでした。
しかし、現在は、オリンピックでの入賞を目指さなくてはなりません。
ライバルもルールも変っているのです。
ビジネスの服装もグローバルなルールに、
合った服を着用するのが、まず基本です。
では、服への投資はリターンが有るのでしょうか。
答えはイエス。米国債並みのトリプルAでその上、高リターンです。
見た目が変わればあなたを見る目が変ります。
自信が湧きモチベーションも変ります。
海外の人が交渉相手でも明確なノウが言えるようになります。
人生までも変ります。今回はサイズの有ったスーツ、
上着とパンツ、ワイシャツの選び方をお話しました。
できれば修理で自分のサイズに合わせてもらいましょう。
全ての服は、サイズ直しができるように作られています。
大事なポイント「SFC」
次回からは、服選びの要素の3点を順次解説してゆきます。
3点とは1、(S)シルエット、全体のバランスです。
2、(F)ファブリック素材ですね。
人と同じで相性があります。
3、(C)カラー色のイメージと組み合
わせ方です。それにTPOの3点の解説を加えます。
これについてはフォーマル度と呼ぶ
10段階の尺度でまとめますので簡単にご理解頂けます。
3点プラス3点の6点だけです。
シックスポインツメソッドと名付けました。
老婆心ながら、服装に興味が無かった男性が
急に服装に気をつかい出すと一般論ですが。
家族で遺産相続権を持った異性の方々が、
あらぬ疑惑を必ず持ちます。
そのために社内と同じで事前の根回しが功を奏します。
例えば、ネットでこんな記事を読んだので、
僕も素養として服装を変えたいと宣言します。
可能であれば遺産相続権をお持ちの方に
助言をもらえる様に依頼なさるのが最も賢明な根回しです。
全く興味さえ示されない場合は
人生の別の選択肢を選ぶ時期かも知れません。
平均的な家庭であれば協力を獲得できます。
これを望まない方もいらっしゃるかも解りません。
これは最低限の必要悪ですので是非、
根回しをお勧めします。またまた、一般論ですが、
この連載事項を忠実に実施された場合のご注意です。
社内外からの異性の対応が如実に変わるケースが散見されます。
詳細はページの関係でお伝えできませんが、
ご想像の通りです。その様な状況が生じた場合も
著者は何ら責任を負いません。
投資行為同様、すべて、ご自身の自己責任にて
ご対応をお願いします。
次回は、(S)シルエットと題して服装のバランスについてお話しします。
服装に興味の無い皆様でもご存知のブランドだと思います。
奥さんがお持ちの有名バッグブランドのデザイナーです。
女性の服飾に革命をおこした、フランスのデザイナー。
ココ・シャネルの言葉を予告篇としてお伝えします。
『ファッションは建築。全体のバランスが大切』
では、次回は服装の建築についてです。
お楽しみに、ご同輩。
http://news.goo.ne.jp/article/wedge/business/wedge_5469.htmlより