就活スーツが「黒が主流」になったのはいつから?
考えられる理由は?
マイナビスチューデント
2013年11月9日(土)19:00
就活用に、あなたは何色のスーツを選びましたか?
おそらく「黒」を選んだ人が大多数を占めるのではないでしょうか。
マイナビが行った2013年の調査(※)でも、
就活スーツの主流は黒。
このような状況になったのは一体いつから?
何か理由はあるのでしょうか?

※
男性編:http://student.mynavi.jp/style/fashion/mendata/q2.html
女性編:http://student.mynavi.jp/style/fashion/womandata/q2.html
【00年代以降、じわじわと売り上げが拡大】
バブル期の25年前(1988年)に就職活動をした人に聞くと、
就活スーツと言えば紺色もしくはグレーだったと言います。
「黒いスーツはあまり見かけなかった」とも。
青山商事株式会社 TSC(ザ・スーツカンパニー)事業本部長の水谷修氏によると、
20年前(1993年)でも、まだ黒い就活スーツのシェアは
「ほぼゼロだった」とのこと。
増え始めたのは12~3年ほど前からで、
大きな転換点があったわけではなく、
じわじわと黒いスーツが主流に変わっていったそうです。
【ビジネス界での流行が就活スーツにも影響?】
では、黒い就活スーツが売り上げを伸ばした理由・背景には、
一体何が? 「まず黒をベースにしたビジネススーツが
流行したことが考えられます。
その流れが就活スーツの売り上げにも影響したのでしょう」(水谷氏)。
また、バブル崩壊後から長く不景気が続いたため、
「黒なら冠婚葬祭にも使える」といった節約精神も、
黒人気の一因になったようです。さらに、
「就職難のなか、無難を求めて多数派にならう風潮が、
現在の『黒が圧倒的に主流』という状況につながったのでは」と
水谷氏は分析します。
【就活スーツとフォーマルでは、同じ「黒」でも色が違う】
ちなみに、就職活動を終えた学生が、
社会人一年目に着るためのスーツには、内定した業種にあわせて、
さまざまな色・デザインのものが選ばれているそう。
黒いスーツも売れますが、そのなかでも人気なのは、
ストライプなどの柄物。ほかに、
フォーマル用のブラックスーツもよく売れるそうです。
就活スーツもフォーマルスーツも、
同じ黒いスーツに見えますが、実は染色方法が異なるため、
色合いには微妙な違いが。フォーマルスーツは
漆黒とも言える深い黒で、就活スーツの黒は
もう少し軽く柔らかい印象の黒なのだとか。
入社後や冠婚葬祭にも着るつもりで
黒い就活スーツを買っても、実際には、
就活で毎日のように着るため、
入社時に買い替えが必要になることも多いはず。
また、年齢を重ねると、きちんとしたフォーマルスーツが
ほしくなることもあるでしょう。あまり先のことまで考えず、
ほかの色も視野に入れながら、
自分に似合うスーツを選ぶのが一番かもしれませんね。
文●本居佳菜子(エフスタイル)
取材協力/青山商事株式会社:http://www.aoyama-syouji.co.jp/
考えられる理由は?
マイナビスチューデント
2013年11月9日(土)19:00
就活用に、あなたは何色のスーツを選びましたか?
おそらく「黒」を選んだ人が大多数を占めるのではないでしょうか。
マイナビが行った2013年の調査(※)でも、
就活スーツの主流は黒。
このような状況になったのは一体いつから?
何か理由はあるのでしょうか?

※
男性編:http://student.mynavi.jp/style/fashion/mendata/q2.html
女性編:http://student.mynavi.jp/style/fashion/womandata/q2.html
【00年代以降、じわじわと売り上げが拡大】
バブル期の25年前(1988年)に就職活動をした人に聞くと、
就活スーツと言えば紺色もしくはグレーだったと言います。
「黒いスーツはあまり見かけなかった」とも。
青山商事株式会社 TSC(ザ・スーツカンパニー)事業本部長の水谷修氏によると、
20年前(1993年)でも、まだ黒い就活スーツのシェアは
「ほぼゼロだった」とのこと。
増え始めたのは12~3年ほど前からで、
大きな転換点があったわけではなく、
じわじわと黒いスーツが主流に変わっていったそうです。
【ビジネス界での流行が就活スーツにも影響?】
では、黒い就活スーツが売り上げを伸ばした理由・背景には、
一体何が? 「まず黒をベースにしたビジネススーツが
流行したことが考えられます。
その流れが就活スーツの売り上げにも影響したのでしょう」(水谷氏)。
また、バブル崩壊後から長く不景気が続いたため、
「黒なら冠婚葬祭にも使える」といった節約精神も、
黒人気の一因になったようです。さらに、
「就職難のなか、無難を求めて多数派にならう風潮が、
現在の『黒が圧倒的に主流』という状況につながったのでは」と
水谷氏は分析します。
【就活スーツとフォーマルでは、同じ「黒」でも色が違う】
ちなみに、就職活動を終えた学生が、
社会人一年目に着るためのスーツには、内定した業種にあわせて、
さまざまな色・デザインのものが選ばれているそう。
黒いスーツも売れますが、そのなかでも人気なのは、
ストライプなどの柄物。ほかに、
フォーマル用のブラックスーツもよく売れるそうです。
就活スーツもフォーマルスーツも、
同じ黒いスーツに見えますが、実は染色方法が異なるため、
色合いには微妙な違いが。フォーマルスーツは
漆黒とも言える深い黒で、就活スーツの黒は
もう少し軽く柔らかい印象の黒なのだとか。
入社後や冠婚葬祭にも着るつもりで
黒い就活スーツを買っても、実際には、
就活で毎日のように着るため、
入社時に買い替えが必要になることも多いはず。
また、年齢を重ねると、きちんとしたフォーマルスーツが
ほしくなることもあるでしょう。あまり先のことまで考えず、
ほかの色も視野に入れながら、
自分に似合うスーツを選ぶのが一番かもしれませんね。
文●本居佳菜子(エフスタイル)
取材協力/青山商事株式会社:http://www.aoyama-syouji.co.jp/