2億稼ぐトレーダー村田美夏さん
「ありのままに生きられない」
NEWSポストセブン
2014年7月26日 16時00分 (2014年7月26日 16時33分 更新)
[拡大写真]
株で稼いだお金は投資に。「自分にはお金がかからない」と村田氏
2億円稼いだ株トレーダー“ウルフ村田”こと、村田美夏さん(43)。
「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)や
「深イイ話」(日テレ)などへのテレビ出演を機に、
いま注目を集めるトレーダー・投資家・実業家だ。
東大経済学部首席卒業、銀行勤務という才媛ながら、
キャバ嬢に転身してNo.1を獲得、
好物はわかめラーメン(100円)というキャラクターにも注目が集まっている。
破天荒なアラフォーの本音に迫った。
* * *
――酔っ払うとUSBメモリーを複数買って周囲に配ったり、
パソコンのチャート画面を睨みながら下ネタを連発……など、
見るものを圧倒する個性的な村田さん。
ご自分では自分の個性をどう思っていますか。
村田:手と腕の組み方から、右脳・左脳の働きの傾向を判断する、
ネットで話題になっていた診断テストでは、私は「うう脳」でした。
見たものや物事を直感的にとらえ、感覚的に処理するタイプ。
この診断の真偽や科学的根拠などは
わかりませんが、私に関しては当たっています。
――そういえば、大ヒットしている映画『アナと雪の女王』の楽曲
「レット・イット・ゴー」の歌詞が好きじゃないとか。
村田:テレビでそう言って、アナ雪ファンの友人に叱られちゃったんですが、
私がありのままにしていると、自由奔放で、動物以下になってしまう。
40歳を超えてだいぶ大人しくなったとは言われますが、
私に関しては、ありのままでは駄目で、
人間の型にはめこんで、ようやくこれなのです……。
――そうはいっても、村田さんからは充実したオーラが出ています。
仕事の充実の証でしょうか。
村田:人に迷惑をかけない範囲で、できるだけ自由に生きるためにも、
得意分野を突出させています。
つまり私がこんなに変わっていても、
受け入れてくださる方がいるのは、
株のトレードで一定の結果を出しているからだと思うんですね。
社会に受け入れられるには、「突出したもの」か「感謝されるもの」が必要だと思います。
どんな分野でもいいと思うんです。
むしろ、人が嫌がってやらない分野、レッド・オーシャンじゃなくて、
ブルー・オーシャンのほうがいいかもしれません。
――そもそも村田さん、
株で有名人になったきっかけは何だったのでしょう。
村田:2012年の12月から、毎日、
どんな銘柄をどのくらい買って、いくら勝ったか、
負けたかをクローズドのグループで公開していました。
人に買った方がいいよとは決して勧めません。
私はこうしていますと書くだけです。
これは自慢するためでもなんでもなくて、
自分だけ儲けてももったいないから。
一方で失敗もあるから、それも教訓にしてくださいと。
正直に書いているうちに、
多くの人が読んでくれるようになっていました。
――“2億円”が村田さんの枕詞のようになっていますが、
いまはどのくらい稼いでいるんですか。
村田:昨年はアベノミクスが絶好調で2億円利益でしたが、
今年はまだ分かりません。去年より勝てれば嬉しいです。
結構大きな金額損することもありますが、
失敗を引きずると前に進めないから、
失敗は潜在意識の下に押し込んで、
普段は忘れるようにしています。
ただ、自分自身、調子こいてるなというときに、
失敗を潜在意識からひっぱり出してきて、
意識的に鬱になったりしています(笑)。
株は無理すると損するんです。
いまは実業のポテンシャルが高いのでそちらに注力していて、
株に執着しすぎずにやっていきたいと思っています。
――実業というのは、村田さんが投資されている会社のことでしょうか。
株で稼いだお金は投資以外、何に使われているんですか。
村田:ほとんど投資ですね。
今日着ている服は渋谷の109のバーゲンで買いました。
自分にはあまりお金がかからないんです。
日本は技術立国ですから、面白い技術、
いい技術を大事にしたい。
そこに投資して、その技術が新しい雇用を生み出したら
こんなうれしいことはないですよね。
今年の4月からエコアドバンスジャパン
というベンチャー企業の販売事業部の部長に就いています。
優秀な技術者の開発商品を販売するメーカーで、
とてもやりがいを感じています。
――プライベートの展望はいかがでしょう。
村田:家族など守るものが多い人は、
リスクを取りにくい場合もあると思うんです。
私は独身で一人身なのでリスクを取る担当。
役割分担ですね。
ヤフーのCEO、マリッサ・メイヤーさんのように、
結婚して子育てもして仕事も十分できる人もいます。
私にはそういう能力は無いかなぁ。
将来はわかりませんけどね(笑)。
結婚や仕事に限らず、皆が同じじゃなくていいと思うんです。
自分が得意なところで頑張って、
苦手なところは人に助けてもらう。
1ミリずらせば皆がナンバーワンになれる社会が
いいなと思っています。
(取材・文/砂田明子)
【村田美夏/むらた・みか】
東京大学経済学部経済学科卒業後、
日本長期信用銀行入行。
2000年に独立し海外や日本のベンチャー企業支援を行う。
2010年に株式会社サクセスワイズを設立し代表取締役就任
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140726/Postseven_267560.htmlより
【後編/ウルフ村田のプライベートと今後】
「ありのままに生きられない」
NEWSポストセブン
2014年7月26日 16時00分 (2014年7月26日 16時33分 更新)
[拡大写真]
株で稼いだお金は投資に。「自分にはお金がかからない」と村田氏
2億円稼いだ株トレーダー“ウルフ村田”こと、村田美夏さん(43)。
「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)や
「深イイ話」(日テレ)などへのテレビ出演を機に、
いま注目を集めるトレーダー・投資家・実業家だ。
東大経済学部首席卒業、銀行勤務という才媛ながら、
キャバ嬢に転身してNo.1を獲得、
好物はわかめラーメン(100円)というキャラクターにも注目が集まっている。
破天荒なアラフォーの本音に迫った。
* * *
――酔っ払うとUSBメモリーを複数買って周囲に配ったり、
パソコンのチャート画面を睨みながら下ネタを連発……など、
見るものを圧倒する個性的な村田さん。
ご自分では自分の個性をどう思っていますか。
村田:手と腕の組み方から、右脳・左脳の働きの傾向を判断する、
ネットで話題になっていた診断テストでは、私は「うう脳」でした。
見たものや物事を直感的にとらえ、感覚的に処理するタイプ。
この診断の真偽や科学的根拠などは
わかりませんが、私に関しては当たっています。
――そういえば、大ヒットしている映画『アナと雪の女王』の楽曲
「レット・イット・ゴー」の歌詞が好きじゃないとか。
村田:テレビでそう言って、アナ雪ファンの友人に叱られちゃったんですが、
私がありのままにしていると、自由奔放で、動物以下になってしまう。
40歳を超えてだいぶ大人しくなったとは言われますが、
私に関しては、ありのままでは駄目で、
人間の型にはめこんで、ようやくこれなのです……。
――そうはいっても、村田さんからは充実したオーラが出ています。
仕事の充実の証でしょうか。
村田:人に迷惑をかけない範囲で、できるだけ自由に生きるためにも、
得意分野を突出させています。
つまり私がこんなに変わっていても、
受け入れてくださる方がいるのは、
株のトレードで一定の結果を出しているからだと思うんですね。
社会に受け入れられるには、「突出したもの」か「感謝されるもの」が必要だと思います。
どんな分野でもいいと思うんです。
むしろ、人が嫌がってやらない分野、レッド・オーシャンじゃなくて、
ブルー・オーシャンのほうがいいかもしれません。
――そもそも村田さん、
株で有名人になったきっかけは何だったのでしょう。
村田:2012年の12月から、毎日、
どんな銘柄をどのくらい買って、いくら勝ったか、
負けたかをクローズドのグループで公開していました。
人に買った方がいいよとは決して勧めません。
私はこうしていますと書くだけです。
これは自慢するためでもなんでもなくて、
自分だけ儲けてももったいないから。
一方で失敗もあるから、それも教訓にしてくださいと。
正直に書いているうちに、
多くの人が読んでくれるようになっていました。
――“2億円”が村田さんの枕詞のようになっていますが、
いまはどのくらい稼いでいるんですか。
村田:昨年はアベノミクスが絶好調で2億円利益でしたが、
今年はまだ分かりません。去年より勝てれば嬉しいです。
結構大きな金額損することもありますが、
失敗を引きずると前に進めないから、
失敗は潜在意識の下に押し込んで、
普段は忘れるようにしています。
ただ、自分自身、調子こいてるなというときに、
失敗を潜在意識からひっぱり出してきて、
意識的に鬱になったりしています(笑)。
株は無理すると損するんです。
いまは実業のポテンシャルが高いのでそちらに注力していて、
株に執着しすぎずにやっていきたいと思っています。
――実業というのは、村田さんが投資されている会社のことでしょうか。
株で稼いだお金は投資以外、何に使われているんですか。
村田:ほとんど投資ですね。
今日着ている服は渋谷の109のバーゲンで買いました。
自分にはあまりお金がかからないんです。
日本は技術立国ですから、面白い技術、
いい技術を大事にしたい。
そこに投資して、その技術が新しい雇用を生み出したら
こんなうれしいことはないですよね。
今年の4月からエコアドバンスジャパン
というベンチャー企業の販売事業部の部長に就いています。
優秀な技術者の開発商品を販売するメーカーで、
とてもやりがいを感じています。
――プライベートの展望はいかがでしょう。
村田:家族など守るものが多い人は、
リスクを取りにくい場合もあると思うんです。
私は独身で一人身なのでリスクを取る担当。
役割分担ですね。
ヤフーのCEO、マリッサ・メイヤーさんのように、
結婚して子育てもして仕事も十分できる人もいます。
私にはそういう能力は無いかなぁ。
将来はわかりませんけどね(笑)。
結婚や仕事に限らず、皆が同じじゃなくていいと思うんです。
自分が得意なところで頑張って、
苦手なところは人に助けてもらう。
1ミリずらせば皆がナンバーワンになれる社会が
いいなと思っています。
(取材・文/砂田明子)
【村田美夏/むらた・みか】
東京大学経済学部経済学科卒業後、
日本長期信用銀行入行。
2000年に独立し海外や日本のベンチャー企業支援を行う。
2010年に株式会社サクセスワイズを設立し代表取締役就任
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140726/Postseven_267560.htmlより
【後編/ウルフ村田のプライベートと今後】