住宅ローン繰上げ返済する?
貯蓄に回す? お得なのはどっち?
All About
2015年12月8日 21時45分
(2015年12月8日 22時40分 更新)

ボーナスの使い道としてお得なのは、貯蓄」か「住宅ローン繰り上げ返済」か……
[拡大写真]
消費税増税もあり、昨今は住宅ローンに対する関心が高まっています。
ボーナスと住宅ローンの組み合わせで必ず議論となるのが、
「貯蓄する」か、「住宅ローンの繰上げ返済にあてる」か、です。
お菓子の「きのこの山」VS「たけのこの里」論争と同じくらい、
永遠のテーマとなっているのではないでしょうか。
そこで今回は、住宅ローン繰上げ返済にして得な人は
こんな人!という1つの答えをご紹介したいと思います。
■前提
まず前提として、住宅ローンを組む際に
ボーナス併用の返済計画にするかの是非について整理しましょう。
ボーナス併用の返済は、転職時・企業業績変動で、
支払い困難な事が起こる可能性があります。
ですから、貰えるかどうかやや不安定なボーナスという
収入をあてにしたような高額な(特に住宅ローンの)
借入返済計画を立てることは、
できる限り避けた方がよいと、
個人的には考えています。
ボーナスを返済計画に組み込むことで月間の返済は
「一次的に」楽になりますが、ボーナスはずっと
同じ金額が支給されるという保証はありません。
ですから、今後長期にわたり、
「ボーナスが予定通り払われるか?」を気にする、
「審判の日」を半年に一回待たなくてはいけなくなります。
ですから、個人的には、月々の給与で
堅実に支払うローン返済計画を組むことをお勧めします。
■貯蓄VS繰上げ返済、どちらがお得?
単純に貯蓄と住宅ローンを比べると、
住宅ローンにかかる金利の方が、
預金口座に預けてつく利子よりも
高額となるケースが多いと思います。
ですから、損得だけを考えると、
銀行での預金は意味が無いように思えます。
早めに支払ってしまった方が、お得と言う訳です。
しかし、仕事の収入が減ったり、
ボーナスが支給されないなど、
不測の事態は将来起こるものです。
また、やむを得ず転職することもあるかもしれません。
そのような時に、余力として、貯蓄しておいたものが、
どれだけ生活と精神的な保全になるか、計り知れません。
また、住宅ローンとは別に、
旅行など何かやりたいことがあり、
それに向けてお金を用意したい、
という人も多いかと思います。
ですから、住宅ローンだけに振り回されず、
自分の長期的な人生設計に向けて、
ボーナスの使い道を考えるべきでしょう。
■では住宅ローン返済ではボーナスを使わない方が良いか?
いいえ、そんなことはありません。
支払いに組み込むのは危険ですが、
繰上げの返済に一部を使用するのは有効です。…
ただし、全額でなく、支給額や、
先に触れた人生設計にもよりますが、
50%程度で余力を持つのが良いようです。
繰上げ返済に、手数料がかかる場合もありますが、
その後の金利支払いを考えると得なケースが多いと言えます。
■結論! ボーナスを繰上げ返済に回すと得な人
以上、前提や考え方が多くなってしまいましたが、
以下の様な人は特に、ボーナスを繰上げ返済に回すと得な人、
と言えるでしょう。
・月収がボーナスよりも多い人
・ボーナスがなくてもローン返済ができていて、生活に余裕がある人
・ボーナスがいつもより多かった人
これらの人はボーナスが完全な余力ですので、
繰上げしたほうが得です。特にボーナスが思いの他多かった人は、
多かった分を返済に回しましょう。
また、繰上げ返済をして損になることは、
「預金金利よりローン金利が高い」ため基本的にはない、
と説明しましたが、以下のようなことが心配な人は、
貯蓄に多めに回す方が合っていると言えます。
・ローン返済計画にボーナス併用をしている人
・仕事上の収入の変動が激しい人
・転職など、将来の「不測の事態」が心配な人
いかがでしたでしょうか? ぜひ参考にしてください!
(カマー ラッセル)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151208/Allabout_20151208_9.html
貯蓄に回す? お得なのはどっち?
All About
2015年12月8日 21時45分
(2015年12月8日 22時40分 更新)

ボーナスの使い道としてお得なのは、貯蓄」か「住宅ローン繰り上げ返済」か……
[拡大写真]
消費税増税もあり、昨今は住宅ローンに対する関心が高まっています。
ボーナスと住宅ローンの組み合わせで必ず議論となるのが、
「貯蓄する」か、「住宅ローンの繰上げ返済にあてる」か、です。
お菓子の「きのこの山」VS「たけのこの里」論争と同じくらい、
永遠のテーマとなっているのではないでしょうか。
そこで今回は、住宅ローン繰上げ返済にして得な人は
こんな人!という1つの答えをご紹介したいと思います。
■前提
まず前提として、住宅ローンを組む際に
ボーナス併用の返済計画にするかの是非について整理しましょう。
ボーナス併用の返済は、転職時・企業業績変動で、
支払い困難な事が起こる可能性があります。
ですから、貰えるかどうかやや不安定なボーナスという
収入をあてにしたような高額な(特に住宅ローンの)
借入返済計画を立てることは、
できる限り避けた方がよいと、
個人的には考えています。
ボーナスを返済計画に組み込むことで月間の返済は
「一次的に」楽になりますが、ボーナスはずっと
同じ金額が支給されるという保証はありません。
ですから、今後長期にわたり、
「ボーナスが予定通り払われるか?」を気にする、
「審判の日」を半年に一回待たなくてはいけなくなります。
ですから、個人的には、月々の給与で
堅実に支払うローン返済計画を組むことをお勧めします。
■貯蓄VS繰上げ返済、どちらがお得?
単純に貯蓄と住宅ローンを比べると、
住宅ローンにかかる金利の方が、
預金口座に預けてつく利子よりも
高額となるケースが多いと思います。
ですから、損得だけを考えると、
銀行での預金は意味が無いように思えます。
早めに支払ってしまった方が、お得と言う訳です。
しかし、仕事の収入が減ったり、
ボーナスが支給されないなど、
不測の事態は将来起こるものです。
また、やむを得ず転職することもあるかもしれません。
そのような時に、余力として、貯蓄しておいたものが、
どれだけ生活と精神的な保全になるか、計り知れません。
また、住宅ローンとは別に、
旅行など何かやりたいことがあり、
それに向けてお金を用意したい、
という人も多いかと思います。
ですから、住宅ローンだけに振り回されず、
自分の長期的な人生設計に向けて、
ボーナスの使い道を考えるべきでしょう。
■では住宅ローン返済ではボーナスを使わない方が良いか?
いいえ、そんなことはありません。
支払いに組み込むのは危険ですが、
繰上げの返済に一部を使用するのは有効です。…
ただし、全額でなく、支給額や、
先に触れた人生設計にもよりますが、
50%程度で余力を持つのが良いようです。
繰上げ返済に、手数料がかかる場合もありますが、
その後の金利支払いを考えると得なケースが多いと言えます。
■結論! ボーナスを繰上げ返済に回すと得な人
以上、前提や考え方が多くなってしまいましたが、
以下の様な人は特に、ボーナスを繰上げ返済に回すと得な人、
と言えるでしょう。
・月収がボーナスよりも多い人
・ボーナスがなくてもローン返済ができていて、生活に余裕がある人
・ボーナスがいつもより多かった人
これらの人はボーナスが完全な余力ですので、
繰上げしたほうが得です。特にボーナスが思いの他多かった人は、
多かった分を返済に回しましょう。
また、繰上げ返済をして損になることは、
「預金金利よりローン金利が高い」ため基本的にはない、
と説明しましたが、以下のようなことが心配な人は、
貯蓄に多めに回す方が合っていると言えます。
・ローン返済計画にボーナス併用をしている人
・仕事上の収入の変動が激しい人
・転職など、将来の「不測の事態」が心配な人
いかがでしたでしょうか? ぜひ参考にしてください!
(カマー ラッセル)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151208/Allabout_20151208_9.html