春の宵の月

春の憂鬱かと たいして気にも留めず。
それでも何であろう この困難な気持ち。
込み上げる不安。
この宵の月が心を蝕んでいるのだろうか。

同じ月を見ても人は其々違うことを思う。
美しい月、神々しい月、怪しい月、心奪う月・・・
白い光を頭上から深々と浴びながら仰いだ 何時ぞやの月。





何もかもが移り変わり始める。
ひとつでも間違えれば
音をたてて崩れてしまいそうな危うさ。
平穏な暮らしの難しさ。

故意に踏みにじられた現実と
その無念な思いを
あの月の光のように深々と
受け止めてしまったのかもしれない。

だとしたら不覚だ。

それでも進んで行く。

春の嵐に身を委ね
誰の目も届かぬ闇の奥へと 千切れ飛ぶ花びらのように
苦しくとも わずかに微笑んでみせる。

せめて 自分を見失わぬように。

フリージアが、一つ咲きました。

そろそろフリージアが咲きますよ。

2017.4.5


2017.4.9


2017.4.10　　やっと、一つ咲きました。


どうしても先に、薄紫色の花が咲きます。