あんなことやこんなこと

日々体験しているちっちゃなできごとを綴っています

くちづけ 

2013年06月01日 | 日記
10年以上前の小さな新聞記事がきっかけで生まれた舞台作品からこの映画が生れたそうです


7歳の心のまま大人になった純粋無垢な主人公マコ

かつては長万部というヒット作品を持つ漫画家ですが
マコを産んだ後すぐ亡くなった妻の分まで
愛情を注ぐ父親愛情いっぽんこと阿波野幸助


マコはかつて施設から抜け出した時に見知らぬ男にホテルに連れ込まれ
そのことがトラウマになって父いっぽん以外の男性と一緒だとパニック症状を起こしてしまいます
そんな親子が訪れたのが知的障害者たちの自立支援のためのグループホームひまわり荘

父いっぽんが一番心配だったのがひまわり荘の住人たちにマコがなじめるかということ

父の心配をよそにマコはハイテンションうーやんとなぜか意気投合

そのうち2人は結婚を約束するほどに仲良しに


ひまわり荘で働くことになったいっぽんはそんな娘を暖かく見守ります

マコも最愛の父と一緒に暮らせるようになったため幸せいっぱい

時折住人が騒動を引き起こすもののこのままひまわり荘で親子穏やかな日々を過ごしていくはずでした




なのに

体調が思わしくないいっぽんが病院での診察の結果告げられた肝臓がんの宣告


自分が最後までマコを守りきることができないことを悟ったいっぽんは

施設にマコを預けますが 休館となったひまわり荘へ何度も逃げ込んできます

いよいよ余命3カ月となったいっぽんが

マコを犯罪者にしたくない 路上生活者にしたくない そんな思いで

選択したのは








子を思う親の海よりも深い愛

だけでなく 

知的障害者を含めた社会的弱者の置かれている厳しい状況を改めて思い知らされました


たくさんの涙と共に心に深く刻まれた作品となりました








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