最近では山に入っても原種のジュウニヒトエはほとんど見かけなくなってしまいました。昔はもっと身近な野原でもちょっとした日陰の場所ではよく見かけたような気がするのですが、最近では本当に珍しい山野草になってしまいました。
とくに、最近のガーデニングでは「アジュガ」の名で、洋種のジュウニヒトエがたくさん扱われていて、本来の日本の原種を知らない人も多いのではないでしょうか。確かに、性質から考えると、洋種の方がはるかに栽培しやすく、園芸種として扱うには良いと思うのですが、日本の原種があるということくらいは知っておいて欲しいですね。
最近では多くの山野草も、洋種が入ってきていて、だんだん本物が忘れられてしまっているようです。最近よく見かけるのは「節分草」と「カタクリ」ですね。どちらも日本の原種が絶滅危惧種になってしまっているということが大きく影響しているのでしょうけど、日本の原種を知らない人が増えて行くのは寂しいですね。
「節分草」や「カタクリ」は種から生育させると花が咲くまでに数年かかってしまいますが、ぜひ種まきをして、数を増やして行くことを考えなくてはいけないと思います。日本の原種を山野だけでなく、栽培者の棚でも増殖をもっと真剣に考えないといけないですね。