本と旅の記憶は、まとめておきたいと思っています。
旅は、ネタがないので仕方がないものの・・・
本は読み続けていても、日々に追いたてられており、
記事にするのも、ままなりません・・・
まぁ、12月、師走ですもんね、本を読めるだけでも良しといたしましょう。
・・・ということで、読み終わった本の、ちょこっとした備忘録です。
まず阿部泰郎他『室町時代の少女革命ー「新蔵人」絵巻の世界』(笠間書院)
絵巻は絵に台詞が書かれ、現代のマンガに通ずる・・・ということで
読み始めました。
丁寧な解説付きなので、古典絵巻が、するすると理解できます!嬉しい!
ヒロインは、兄の「蔵人」(官人の位)のように、出世をしたいと、
男装して宮廷に上がったものの、途中で、姉のように帝から寵愛を受けたいと
方針転換。その結末は・・・というお話。
古典絵巻としてだけでなく、ジェンダー論、室町文化論など、
盛りだくさんの面白さでした。
表紙のあどけなさとセクシーさをあわせもつ少女の絵は、
山口藍「おやすみ」、現代作家さんの作品です。墨跡が素敵!
ついで、「神様のカルテ」シリーズで知られる、夏川草介さんの
『始まりの木』(小学館)は、
民俗学者と教え子である、院生の物語です。
各地でのフィールド調査から見えてくるものはという・・・
ストレートな(すぎる?)問いかけに、おののきつつも・・・
大好きな分野、きちんと考えておきたいなぁと思っています。
ちょうど、目に付いた国立歴史民俗博物館の『REKIHAKU』を、
続けて読んだので、民俗学って、やっぱりおもしろいなぁ・・・と。
実は、大学に入学した当初は、民俗学を専攻するつもりだったのに・・・
大学デビューして、そんな意欲は、たちまち、ぶっ飛んでしまいました。
四十年も前のお話ですw
お次は、読みたい本。
阿部智里「八咫烏シリーズ」の第二部スタート!
その少し前に外伝『烏百花 蛍の章』(文藝春秋)が出ていました。
第一部の終了から、間が開いてしまったので、頭の整理も兼ねて読みますw
阿部智里さんは、「八咫烏シリーズ」から離れた、『発現』(NHK出版)も、
読んだばかりです。ホラーかと思いきや・・・
時を超えて現われる出来事に、痛みがあぶり出され・・・考えさせられます。
書影がなく残念なのですが、どうぞ、リンクからご覧下さいませ。
この装丁(彼岸花)の意味が分った今は・・・感服。
それから、久々に、YA小説の新刊も読むつもりです。
梨屋アリエ『エリーゼさんをさがして』(講談社)は
ピアノの大好きな中学生の物語だそうで・・・
その頃はレッスンをさぼりまくっていたくせに、
アラカンの今、ピアノに夢中なもので・・・図書館で予約中。
隙間時間を見つけては、本を読むアタクシ。
先日も、本を読み始めると、泊まりに来ていた母が
夫の皿洗い(食洗機・使用)をする姿を見て、
「まぁまぁ、奥さまは読書なの?」と、苦笑いをしていましたw
◆書影は、版元ドットコムより使わせていただきました。