おはようございます。
本日は歌人・穂村弘さんの文と酒井駒子さんの絵による
絵本『まばたき』(岩崎書店)からのあれこれ・・・
どうぞ、おつきあいくださいませ。
先日、出かけた横須賀美術館の酒井駒子展「みみをすますように」。
第1の部屋で、オブジェの中に展示されていたのが、
この絵本『まばたき』でした。(→個展の感想文)
とにかく、気になって、早速、図書館へ借りにいきました。
・・・同じ絵が2枚ずつ、ある!
3枚目で違う絵が現われて・・・
そうか、そう「まばたき」だもんね・・・と、
納得。
でも、絵本は、瞬きの瞬間をとらえただけでは済ませません。
なんせ、作者は歌人・穂村弘さんですもの。
ラストの頁・・・う~ん、あれは、どう読みましょう?
あの絵は、個展の中で、最初に惹かれた絵で、
これが気になったから、本を読んでみたくなったのです。
・・・ネタバレになってしまうので、
残念ながら、このあたりで止めますが・・・
オトナも、オトナならではの楽しみ方ができる絵本です♫
8月は、ちょうど・・・
「読売新聞」夕刊、毎週土曜日の「一病息災」コーナーに
穂村弘氏が登場していました。
「一病息災」は著名な方々による闘病記です。
穂村氏は、42歳で緑内障とわかり、見えるうちにと、会社を辞め、
作歌に専念されたのだとか。
わたしも強度近視で、いろいろ目のリスクを負っているので、
闘病の部分は怖くて読めず、
連載の最初と最後しか読んでいないのですが・・・w
実は、今まで、穂村弘さんって、ちょっと皮肉屋さんよね~と、
敬遠していたんです。
雑誌「ダ・ヴインチ」の「短歌ください」(投稿欄)の中で
その昔、ちょこっと感じたことを、そのまま引きずって・・・
先入観と偏見!・・失礼しました。
『まばたき』のセンスも絶妙だったうえ
さらに、同世代の穂村氏の闘病を知り(それも目だし!)・・・
なんだか妙な親近感を感じています♫
穂村氏の歌集はもとよりですが、
『図書館の外は嵐 ~穂村弘の読書日記』(文藝春秋)も
読むつもりです。
同世代ゆえ、読んできた本も重なるかもしれず、
(「ポーの一族」や大島弓子について語っているらしい)
目のリスクがあっても読みたい気持ちは、私も同じ。
どんなことをおっしゃっているのか、気になります。
こんな風に、本が、本を、どんどん連れてきてくれるのです。
本の一気読みを自戒している、お年頃なのですが・・・
それでも、新しい本との出会いは、やっぱり楽しい!
嬉しい悲鳴です。
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。