香川元太郎さん、すごい!すごすぎっ!!
お城・好きの皆様には、何をいまさらでしょうが・・・
『ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城』(学研)を読み(眺め?)
あらためて、うなりました。
イラストレーターの香川元太郎さん。
お城EXPOでも、毎度、展示コーナーが設けられ、お馴染みです。
でも、こうして、一冊の本として眺めると・・・圧巻。
(2018年お城EXPOにて撮影)
この本のすごいところは、見開きで作られているところ!
普通の本とは違う、見開き対応の製本がされています。
それもそのはず!
「まえがき」で日本城郭協会理事の加藤理文氏が
「一枚にして大画面で多くの人に見ていただきたい」と書かれているように、
最初から、それが目的で作られた本なんですね♫
その甲斐あって100の城が見開きワイド!
江戸城にいたっては、3ページ分です。↓
飯田町、数寄屋橋、日本橋、桜田門、三宅坂・・・遠く隅田川に行徳など、
今に残る地名がワイドな一枚!しかも鳥瞰!!
さらに、すばらしいのが山城のイラスト。
山城歩きは大好きですが、なかなか縄張りを見ても、
初心者には、イメージをつかむのは難しいものです・・・
でも、香川さんのイラストを拝見すれば、膝を打ちたくなります。
たとえば、八王子城。
八王子城って、ハイキングコースですから、まさに山・・・
縄張りを眺め、遺構を確認しながら歩いても、
それを一つの城の像として想像するのは高難度・・・
(少なくとも、私はそんなレベルには、とてもとても・・)
でも、香川さんのイラストがあれば!↓
おお~っ!こうなっているのかっ!となります。
しかも、イラストに解説が添えられているのも、嬉しい限り♫
執筆・監修・考証者には、城郭研究の先生方のお名前が並んでいます。
ちなみに、この八王子城のイラストは、
「天正18年6月23日午前10時頃の戦況を西側から俯瞰したもの」と
西股総生氏が、解説されています。
戦況を伝える資料に当たっておいでだからこその、イラストなのでしょう!
(書影は版元ドットコムよりお借りしました)
ちょこっと脱線しますが・・・
この八王子城が重要なモチーフとなるのが
荻原規子『RDG 学園の一番長い日』(角川文庫)。
ファンタジーシリーズの5作目
ヒロインの通う学校の文化祭は、「戦国文化祭」をテーマにしたところ・・・
この小説で、私は八王子城のファンになっています。
小説の山場は、生活の場である御主殿。
香川さんのイラストでも、その御主殿の近くの土塁を上る敵が・・・
ああっ!
(2018年春・撮影)
今回、驚きなのが、夫です!
ふだん、本に興味を示さない人が・・・
私がこの本を借りてきたら夢中になりました。
なんと、なんと、私が寝ている間に、一通り目を通したらしいんです。
で、翌朝、訊くより早く、言うんです。
「あの本、読んだよ。良いね。
そんなにメジャーじゃない城まで出てくるのが、すごいね。
(税抜き3400円でも)買っとけば?」
やったぁ!
明日から営業再開の、行きつけの本屋さんが開いたら、注文しなくちゃ♫
都道府県の境を越えての移動ができるのも、もうすぐ・・・
その暁には、この本を参考に、他県の城へと出かけるつもりです!
もちろん、手洗い、マスクなど万全の対策をとって、
お出かけするのが、今や基本であるのは、言うまでもございません!