昨日、カーラジオで偶然聴いた『発掘!ラジオアーカイブス』 。
NHKに残る、過去の放送を聞き直す、この番組。
今回は、1983(昭和58)年の夏に放送した『ステレオ怪談』でした。
当時は、あの森繁久彌さんが五夜連続で怪談を語ったそうです。
森繁久彌さんといえば・・・
舞台「屋根の上のバイオリン弾き」の主役を長年務めた名優。
私は小学生の時、ヒットした「知床旅情」で知ったのだと思います。
後に、ちょっとエッチなオジさんのイメージも強くなりましたが・・・w
セクハラと言われないところが、時代だったのか、お人柄だったのか・・・
(小野不由美『営繕かるかや怪異譚』KADOKAWA
表紙の左に描かれた喪服の女性の話が、思い出すと今でも怖い・・・ )
聴いたのは「新京・ある夏の日」 と「金魚売りの午後」 。
(どちらも東理夫・作)
「金魚売りの午後」は、途切れ途切れながら・・・
二つの作品が、全く違うテイストになっていることは、わかりました。
もちろん、各話のキャラクターの演じ分けもお見事!
さすが、名優と、うなっております・・・
(小野不由美『営繕かるかや怪異譚 その弐』KADOKAWA )
「新京・ある夏の日」は、戦時下、旧満州でのお話。
百物語の会が企画され、嵐の中、主人公は知り合いの家に出かけました。
それぞれが話をし、終わると、100本の蝋燭の灯りを一つずつ消し・・・
ついに100本目も終了・・・期待虚しく、何も起こりません。
やっぱり「百物語なんて迷信だったのだ」と、帰途に就くと・・・
・・・・まさかの!?
聴き終わり、午後の日差しがまぶしい車内なのに、ぞ~っとしました。
ラジオドラマゆえ、耳からの情報のみで、
想像する恐怖もあったのかもしれません。
で・・・この夜、お風呂に入る頃から、ものすごい雷。
昼間の怪談の嵐のイメージと重なりまして・・・
なにやら、背筋が寒くなりました。
(田中康弘『山怪 山人が語る不思議な話 山と渓谷社
文庫版からコミック版まである人気シリーズ)
夏と言えば、怪談、怖い話でございましょう・・・
実は、わたしは大の怖がりのくせに、怖い本好きなところがありまして・・・
ちょこちょこと読んでは、思い出して怖がり、「もう読まない」と誓い・・・
そのくせ、また読んで・・・少女時代から、その繰り返しでございます。
・・・ということで、本日の画像は、版元ドットコムより使わせていただく、
怖い本の書影でございます。
押し本はもっとあったのですが、
書影を載せるのさえ憚るほど不気味なものもあり、
あえてほんの一部だけにしましたw
昔は、夏休みと言えば、昼間から怖い話がテレビで放送されていました。
小学生の頃、弟と二人、夢中になって観たものです。
ところが、年々減ってきて、最近では、とんとお見かけしません・・・
現実が怖すぎて、怪談など怖い話の方が、むしろ、のどかなのでは?
いつの頃からか、そんな風に思うようになっています・・・
ましてやコロナ禍の今年は・・・