『ポーの一族 秘密の花園』(小学館)が、10日に発売され
本屋さんの開店と同時に購入しw、一気読みしました♫
「ポーの一族」は、1972年スタート、1976年に完結したものの・・・
その後、2016年、40年ぶりに、新作が発表され・・・
リアルタイム読者のアタクシは、号泣でした・・・
こちら、萩尾望都先生の名作・・・主人公はエドガー。
バンパネラ(吸血鬼ですねw)「ポー」の一族であり、
18世紀以来、少年の姿のまま生きる物語が、描かれます。
(懐かしの第一巻)
今回の舞台は、19世紀英国、
切り裂きジャックがロンドンを騒がせていた時代です。
エドガーは相方のアランが病に倒れ・・・
やむなく、近くのお屋敷で世話になることになります。
この主人がアーサー!あの「ランプトン」を描いた人物です。
今回は、「ランプトン」が制作される・・・
つまり、1970年代の「ポーの一族」のエピソードと
重なり合っています。
アタクシの好きな「リデル・森の中」のリデルも、
ちょこっと登場!(幼女姿で1コマながら)
1970年代、小学生だったアタクシが、夢中になって読んだ「ポーの一族」。
アタクシとしては、再開後、もっとも、過去の物語に近付いた気がしました。
そりゃ、一気読みになりますよねw
でもって・・・
きゃ~~~っ!おもしろいところで、終わっちゃったよ~~~!
次、どうなるのっ!?・・・
早くも、次巻を待ちかねる日々のスタートです。
さて・・・
知人の10代のお嬢さんに、「ポーの一族」を紹介しました。
ファンタジー小説好きなので、きっと気に入ってくれるだろうなと・・・
予想通り、おもしろがってくれたうえ、何度も、読み返したそうです。
「でも・・・昔の絵の方が好きです。
新しい方は、何だか、目がギラギラしていて・・・怖い」と、言います。
確かにっ!
それ、アタクシも、なんとな~く感じておりました。
モヤモヤしていたというか・・・その的を突いてくれたようです。
こちらは40年ぶりゆえ、「マルゴ」っぽいよねくらいで読んでいました。
一方、彼女のように、40年の時空を越えて、いきなり続けて読んだら、
違和感がアリアリなのも、わかります。
(絶対、「マルゴ」っぽい表紙w)
「まぁ、40年だからねぇ・・・
萩尾先生の人生が反映されているんでしょうね~
もともとは、20代の萩尾先生が描いていた・・・
つまりアナタより少しお姉さんの年齢でしょ?
それが、今の私より上の70歳だものねぇ・・・」
そう申すと、彼女は、「なるほど!」という表情に・・・
「オイオイ、そんなにアタシは婆さんかい?」と
突っ込みたくなりましたが・・・そこはそれってことで・・・w
ともかく・・・
若い人が、今、「ポーの一族」を読んでくれるのは、
リアルタイム読者としては嬉しい限りです。
そうそう・・・
彼女はタイトルの「秘密の花園」を知らないとも・・・
小学生の頃、バーネットの「秘密の花園」、大好きだったけれどなぁ・・・
(→「梨木香歩さんと『秘密の花園』」)
ここでも隔世の感を抱く、
アラカンなアタクシw
★書影は、版元ドットコムより使わせていただきました。
バラは、去年のちょうど今頃、横浜・港の見える丘公園で撮影。