13・1・12
売れる煎餅は作らない!
売れない煎餅は作らない!
禅問答のような加藤煎餅屋さんを訪ねました。
朝、市民の森を
真っ黒な犬を連れて散歩している女性がいます。
二言三言 言葉を交わし、
煎餅を焼いている、ことが分かりました。
私の豆本と彼女の焼いたお煎餅を交換しました。
楕円形で薄い煎餅を一人で焼いている。
10月~翌年4月までの期間だけ煎餅を焼く。
5枚入り一袋300円です。
煎餅に相当思い入れがあるのじゃないか、
と思って訪ねることにしました。
煎餅とは、こうしたものを煎餅と云う。
彼女にとって、
それ以外は煎餅とは言わない!
煎餅と云っていい煎餅は、何処にも売っていない。
仕方がない!自分で作るしかない!
だいたいそんな筋書きを想定しました。
今回は地域新聞の取材ではありません。
地域新聞で取材するときは、
訪ねる前に大体の筋書きを想定すます。
そして想定した聞き方をして一文に仕上げます。
予定した筋書きが全く外れたことが2回あります。
外れたことで、新たな世界が開けたことも事実です。
今回の加藤さんは想定が少々外れたケースです。
もしかしたら面白いことになりそうです。