12・1・1・
あけましておめでとうございます
人生って摩訶不思議です、たまたま、とか偶然と云う形で
シナリオが描かれているのです。
6月始め、やっと退院が許された。
病院では元気な患者?だったが、体力は相当衰えていた。
しばらくは午前2回午後3回、2,30分の散歩をした。
散歩途中に本屋へ寄って立ち読みする。
宇野千代著「幸福が幸福を呼ぶ」の文庫本が平積みされている。
本のタイトルに魅かれるものがあった。
ささやかでもタネがあるところに育つものがあり、
金を残すにもタネ銭が要るだろうな、程度の思いで
その本を買った。
「幸福が幸福を呼ぶ」文庫本の隣に同じ著者の、
「天風先生座談」があった。序でに、
「天風先生座談」も買った。
たまたま見かけた、そして序でに買った本が
後々人生を大きく変える転機となった。
偶然とか偶々と云う形の必然があった。
「天風先生座談」を簡単に云うと、
思い通りになるのが人生だよ、という。
思い願うことをありありとイメージしなさい、と云うのが粗方の教え。
その後20年経った。
だが、なかなか思い通りにはならない、
そして一昨年末(2010)「五重塔」全部を読み返した。
ノートに丸ごと書き写す、手で読む?読み方で読み返した。
幸田露伴の「五重塔」の主人公十兵衛は
「晴れている空を見ても暗い部屋のなかでも
五重塔が私を見下ろしている……」と五重塔のイメージが頭か胸か、
それとも両方共にこびりついて離れない。
そして仕事の合間に50分の1の模型を作ってしまう。
十兵衛が五重塔をイメージして
具体的に模型という形で夢を描く作業があった。
その描いたイメージがどのように作用し、展開し、実現して行くのか……。
幸田露伴は話の筋をどのように展開するのか、させるのか。
そこを読み解きたいと思った。
川越の源太にはどう頑張っても勝てる訳がない、
相撲にならない、喧嘩にもならないと十兵衛は思っている。
思っていながら朗円上人を訪ね、思いのたけを吐露する。
小説の展開上、そうした場面を設定したのであろうが、
十兵衛はそれまでのウジウジした人生から脱却する転換点と読める。
寺男たちが十兵衛をつまみ出そうとしているさなか
朗円上人がたまたま現れる。
「何事に罵り騒ぐぞ……」の一言でその場が収まってしまう。
十兵衛にすれば、やっと救われた思いだったろうが、
五重塔を建てたい思いが実現する第一歩、
邪魔立てをする輩を排除する。
十兵衛自身の動きとは別に周囲が動き出し十兵衛に道をあける。
「千葉笑い」にきのう千葉寺へ行ってきました。
写真が鮮明ではないのですが、ご容赦ください。
あけましておめでとうございます
人生って摩訶不思議です、たまたま、とか偶然と云う形で
シナリオが描かれているのです。
6月始め、やっと退院が許された。
病院では元気な患者?だったが、体力は相当衰えていた。
しばらくは午前2回午後3回、2,30分の散歩をした。
散歩途中に本屋へ寄って立ち読みする。
宇野千代著「幸福が幸福を呼ぶ」の文庫本が平積みされている。
本のタイトルに魅かれるものがあった。
ささやかでもタネがあるところに育つものがあり、
金を残すにもタネ銭が要るだろうな、程度の思いで
その本を買った。
「幸福が幸福を呼ぶ」文庫本の隣に同じ著者の、
「天風先生座談」があった。序でに、
「天風先生座談」も買った。
たまたま見かけた、そして序でに買った本が
後々人生を大きく変える転機となった。
偶然とか偶々と云う形の必然があった。
「天風先生座談」を簡単に云うと、
思い通りになるのが人生だよ、という。
思い願うことをありありとイメージしなさい、と云うのが粗方の教え。
その後20年経った。
だが、なかなか思い通りにはならない、
そして一昨年末(2010)「五重塔」全部を読み返した。
ノートに丸ごと書き写す、手で読む?読み方で読み返した。
幸田露伴の「五重塔」の主人公十兵衛は
「晴れている空を見ても暗い部屋のなかでも
五重塔が私を見下ろしている……」と五重塔のイメージが頭か胸か、
それとも両方共にこびりついて離れない。
そして仕事の合間に50分の1の模型を作ってしまう。
十兵衛が五重塔をイメージして
具体的に模型という形で夢を描く作業があった。
その描いたイメージがどのように作用し、展開し、実現して行くのか……。
幸田露伴は話の筋をどのように展開するのか、させるのか。
そこを読み解きたいと思った。
川越の源太にはどう頑張っても勝てる訳がない、
相撲にならない、喧嘩にもならないと十兵衛は思っている。
思っていながら朗円上人を訪ね、思いのたけを吐露する。
小説の展開上、そうした場面を設定したのであろうが、
十兵衛はそれまでのウジウジした人生から脱却する転換点と読める。
寺男たちが十兵衛をつまみ出そうとしているさなか
朗円上人がたまたま現れる。
「何事に罵り騒ぐぞ……」の一言でその場が収まってしまう。
十兵衛にすれば、やっと救われた思いだったろうが、
五重塔を建てたい思いが実現する第一歩、
邪魔立てをする輩を排除する。
十兵衛自身の動きとは別に周囲が動き出し十兵衛に道をあける。
「千葉笑い」にきのう千葉寺へ行ってきました。
写真が鮮明ではないのですが、ご容赦ください。