モジリア

74歳のブロガー。ギネスを目指す!(^^)!
おじさんが読む「赤毛のアン」

一喝すればすむことを・・・

2012年01月02日 | 何故 十兵衛は?
12・1・2


私の住む鎌ヶ谷グリーンハイツ近くにある八幡春日神社です。
社叢林として千葉遺産100選に文化遺産として選ばれています。

それでは「何故 十兵衛は?」始めます。

源太、十兵衛に朗円上人はある例え話をし、

五重塔の建立は二人でよく相談して決めろ、と云う。

源太は動き、十兵衛は動かない。

源太の譲りに譲った共同事業でやろう、という提案を十兵衛は拒否してしまう。

朗円上人のお諭しに対して繕うとして動く源太に
動こうとしない十兵衛は対照的に小説では描かれている。

繕うとする源太は十兵衛にたいして既に引いている。

源太が作成した予算書、各種の詳細図、手順書を十兵衛に差し出すが
これさえも拒否してしまう。

五重塔建立に対する十兵衛の思いは一入ではないものがある。

段どり8分と云ってしっかりした工事計画が出来れば工事の8分は完成したも同様と云われる。

源太は、やるせなさ、空しさから子分どもを集めて酒を飲み憂さを晴らす。

「十兵衛!お前は引っ込め!」と云えば、それで通る源太、
だが段々十兵衛に対して云い分や立場が引けてくる。
 
一方、寝ても覚めても五重塔のイメージがこびりついて離れない。
その挙句に50分の1の模型を作る。

思いを目に見える形にして一層思いを強くする。
 

小説を丸ごと書き写す、手で読む?ことでこのことに注目した。

「夢が実現した姿をありありと描く」天風師の教えからすると、

十兵衛が力を蓄えつつ実現に向かって一歩一歩進む、
やがて実現する、そんなイメージを持っていた。

しかし力強さ、と云う点では初めから最後まで十兵衛はあまり変わらない。

元々あった力、今まで隠れていた力が表に出ているぐらいの変化はあるが、
それ以上に新たな力を獲得した、とは思えない。

むしろ周囲が十兵衛に都合よく動き出す。

朗円上人のお悟しの法話があったとしても、

源太が一喝すればすむこと、
源太があれこれと考えを巡らしているうちに源太は引けて来て、

共同事業で進めようなどと

全面降伏に近いことを考え、

その上十兵衛に拒否される。











最新の画像もっと見る