12・8・26
俳句的美学?
歳時記から季語を選び、季語の説明文と例句に一通り目を通す。
そして気になる、あるいは気に入ったフレーズや文言を
メモ用紙に書き写す。
書き写した言葉からはがき文が出来上がる。
誰に教わることもなく、自然と身についた手法です。
自己流の、それも歳時記からチョッと拝借したフレーズを
いじくり回しているうちにはがき文が書ける。
私は長い間自己流の作文術、邪道で恥かしいこと、
人には言えないことだと思っていた。
文章を書く時の基本、
今もそのバリエーションで書いている。
かなり理に叶った手法だったことに最近気づきました。
季語の説明文を読み、
例句を分かっても分からなくても一通り目を通す。
俳句的な見方、捉え方、感じ方の大よそを把握する。
大袈裟に言えば無意識のうちに培われたであろう俳句的美学、
俳句的美意識を元に文言やフレーズを選んでいる。
具体的な季語にかなり意識を傾注している。結果、
選んだ文言やフレーズから自然と7,8通りのはがき文は書ける。
アコーデオン奏者の内藤ひろおさんを取材した折に
和声学(かせいがく)の本をノートに丸写しすることで、
わかった!と思える一瞬が訪れ、やがてアコーデオンに進む。
以前このブログでもそのことにもっと詳しく触れています。
私はノートに丸ごと書き写すことに感じるものがありました。
樋口一葉の「十三夜」幸田露伴の「五重塔」中村天風師の「安定打坐考抄」
先月は樋口一葉の「にごり絵」を丸ごとノートに書き写しました。
丸ごと書き写すって何か凄いものがありそうだ、と感じました。
いったい何だろう…。
このことについて誰か研究した人がいるのじゃないか、
研究論文があるのじゃなかろうか…。と思って、
県立西部図書館を訪ねました。