ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

外出禁止令から2ヶ月

2020年05月09日 | 8才半~9才
3月17日に、「外出禁止」が発令されて、早くも、2ヶ月が経つ。
そして、今月11日の月曜日、「外出禁止」が、解除される。

振り返ると、長いようで、短かった、この前代未聞の「外出禁止」。

当初は、こんな細かな指示に、とまどい、娘の学校閉鎖に合わせて、一日中、家での学習に明け暮れた。
夫は、店頭前の1m間隔の行列により、買い物もままならず、普通の生活が、激変。

今まで味わった事がないストレスに駆られた。

「コロナウィルスに感染したら」という恐怖と、外出先で、警察官に検問され、
外出許可書の書き方に間違いがあり、「罰金を取られたら」という恐怖の板ばさみな毎日。。。

戦後生まれの世代、こんな経験、今まで誰もしたことがない。

8才の娘は、「コロナに、うつったら大変だから」と、外出を嫌がった。

季節は、春。
気持ちのいいピクニック日和が続く天候に、外に出ることを嫌がる娘を見て、ため息が出た。

幸い、南フランス、ラ・シオタは、自然が多く、家や隣近所も、みんな庭を所有しているので、
娘の気分転換のために、毎日、庭で、過ごす事ができた。
隣の家の庭を訪問したり、同じ通りのクラスの友達の家の庭にも、遊びに行き、
少しずつ、以前の生活を取り戻していっている。


隣の家とは、もう、10年以上のお付き合い。
こうして、ローズでいっぱいな庭の中で、過ごさせてもらう事も、しばしば。


このお家は、日本にも遊びに行くほどの親日家。
裏庭には、紅葉の樹まである。


学校の課題。
「生活科」の観察記録を作成するため、モミジの葉をいただき、画用紙に貼り付けて、観察報告。


先日、
フランス大統領による、小学1年生の教室での、テレビ・インタビュー、生中継があった。

動き回るのが、当たり前な小学生に、各児童の机の間隔は、1mに設定。

文房具の貸し借りは、もちろん、禁止。
例えば、消しゴムを落とした場合、コロコロと、おむすびの様に転がり、
隣の子の机とイスの間に、拾いに行く事も、ある。

先生、どうするんだろう・・・?
子ども同士が感染するんじゃないか?と気がかりで、授業に、身が入らない。

各教室には、児童15人までの制限。
1m間隔に、15人分の机を並べることが出来ない。。。

そして、2時間毎の、教室消毒。
消毒する専門職員は、足りるんだろうか・・・?
一斉に、同じ時間に、各教室を、手分けして、消毒しないと、授業開始時間に間に合わない。。。

様々な問題を抱えたまま、学校は、再開する。

ただ、今は、
「コロナと共に生きる」しか、方法が、ない。

中学校では、「マスクの義務化」が、始まる。
近所のママ友は、中学教師をしていて、「マスクして出勤。。。」と、ぼやいていた。

そう、マスク。
フランスでは、「マスクがない」と言われ続けていたのに、一昨日から、急に、大量のマスクが店頭に。

昨日、夫は、薬局に行き、マスクを購入してきた。
50個入りマスクが、な、なんと!5,000円。
こんな薄いガーゼ1枚が、100円。

コロナウィルスで、世界中が激変。
みんな、それぞれ、人生や価値観が、大きく変った・・・。

「外出禁止」の生活に慣れるまでに、時間がかかったのと、同じように、
以前の生活に戻るにも、また、相当の時間がかかる。

今後、外出する際は、マスクがいる。
公共交通機関を使用する場合、着用していなかったら、罰金。と、「外出許可書」の代わりに、あらたな、罰金制度。
どこまでも、罰金制度なフランス社会。

義務化になったマスクと、必要なくなったけど「外出許可書」は、必ず、持参。
感染予防に、アルコール・ジェルも、もちろん、忘れずに。

うーん。。。不安。
やっぱり、しばらく、外出は、なるべく控えよう。。。と、娘の顔を見て、無言で、考えたりする今日この頃。


5月の終わり頃まで、咲き誇っているローズ。


フランス語の文法の課題制作。