五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

五高の資料整理顛末記  2000

2010-06-29 03:38:58 | 五高の歴史
十二月十九日 火 曇
二十世紀も残り何日と世間がせわしい。計画では今日は休みであるが資料台帳のパソコンへの記載が出来たこと等を館長等への報告もかね今日の出とした。図書館の友人にお世話になりいろいろパソコンの指導までしてもらい感謝している.朝から館長の所へ挨拶に行く。図書館ではホームページで読めるように修正されていた。館長には複写したフロッピーと印刷した台帳を参考資料として置いて来た。館長としては情報公開に関連するものらしくホームページを開設したいようだ。
図書館で五高記念館友の会のホームページ開設準備的な事をやっていると伝えるととても喜んで是非進めてくれということであった、先生の方からも一言電話でもしてくれと言う事を伝えておいた。開設費用についての手当ての目途はあるようだった。それやこれで開室は八時五十分になってしまった。

熊本城の左昔の南坂と右現在の幸坂の高さ比べ

一階の廊下に煤が落ちているので二階に上がってみる。廊下、第三展示室,第四展示室が今日もまた酷い。確か二週間前だったか徹底的に掃除機を掛けたのであったが、天井の板の隙間は東西に開いているのだが,煤は南北に落ちている。どうも天井板を支えている桟が南北に打ってありそこに永年の埃がたまり煤となって落下しているようだ。特に風が強かったり地震があった日等に落下が激しいようだ。今年は特に酷いように感じる。管財に連絡しても埒はあかないので自分で掃除機を掛けるようにしている。掃除機で早い段階で吸わせて置かないとその上を人が歩いたりすればそれこそ墨を流したように真っ黒になってしまうのは明らかだ。
昨年までの土・日の公開日には管理はかっての職員であったU氏・K氏の両名がなされてその上アルバイトの学生も二人いたので、ある程度は清掃もさせてあったようであったが、本年は土。日はガードマンが管理をしているので掃除等は一切しないので埃も酷い筈である。一・二階の廊下と三・四の展示室に掃除機を掛けたので二時間もかかってしまった。

弁当持参で昼食後まだ確認・整理済の札を立てていないキャビネの整理を行う。他高専・大学等同窓会報,雑誌,その他の欄である。印刷物であるので台帳との照合は楽であるが備考の年代は各冊とも号数入れるべきではなかったろうか、それを書いてあればよりよかったのではないかと思い整理確認する。第二高等学校記念記録、鹿児島造士館生徒成績表、福岡高等学校学年暦、学習院関係諸資料は取り出したのか判らないが見つけることは出来なかった。また名古屋高商会誌は冊数一ではなく、昭和十四・十五の四十五号と四十八号もあったが。既に五十有余年以上前のばかりで資料的価値は余り見えなかったが、会誌の内容にはなかなか文学的価値のあるものも見えたのは私の独善ばかりだろうか?
少し早いが三時半を過ぎたので管財に行く、管財ではまた情報公開といって私が渡していたフロッピーを印刷し五高資料館台帳を作成していた。庶務では台帳を記載しているそうな・・・。また樫田務の就職先等を調べ渡す。管財は掛長一人だけ、係員は今日もいない体の具合が悪いようだ。