(分散投資の考え方とその効果)
なぜ、アセット(資産)を分散しなくてはならないのか
それは一つに一本買いでは、世界情勢が運用に対しリスクをもたらす方向へ変わり始めた時、現在に合わす方向にしか進めないからです。
2019年6月の時点で、米中貿易戦争、イラン近郊ホルムズ海峡で日本タンカーが魚雷等で攻撃を受けました。
この様な除去不可能なシスマティックリスクを受けた時に対応のしようがありません。
インデックス運用、ETFもベンチマークと同じ動きでしかリターンを取れないので、何もない平穏時は安定感を出しますが、この様な時は、原油相場は上昇し、ファーウェイ機器使用禁止となれば、その報復でアップル製品も下落が危惧される。
投資は現実にそのことが、起っていなくとも悪影響を、先読みして動きだしますので、指標は悪くなって来ます。
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そんな時に前もって、世相と逆の動きをする債券や世界情勢に影響を受けない国のインフラファンドを配分して入れておくと互いにリスクを食い合い、相殺してリスク軽減に効果を出すのです。
バランスファンドも色々なバラエティに富んだ商品を多く入れてあるので、リターンはあまり良くありませんが、今回の2つの事でも、それほど大きなボラティリティはないでしょう。
日本株一本買いでなければカントリーリスクも関係してきます。
イラン通貨やファンドを、また原油の影響を受けるコモディティなどの、ファンドを購入していた方は悪影響を受けるでしょう。
米国投資は良い時期は良いのですが、戦争を常に経験する国です。
紛争が起こると不安定化し怖い商品とも言えます。
この様に一本買いするのではなく、パーセンテージで、この商品をもう少し研究し、どういう動きをするファンドか有事に強いのかを知った上で、資産運用を心がける事です。
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銘柄選択よりも株式、不動産、債券といった資産への配分をどの程度にして投資するかで、資産全体の収益率が大きく異なって来ます。
ですから「知る」ことは大切なのです。
放ったらかしでは、みすみす運用資金を捨てる様なものです。
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