先日、夜中にテレビのチャンネルを変えていたら、France 3でオペラが放映されていた。
ちょっと変わったオペラだったので、目が釘付け。
なにしろオペラなのに、小汚い舞台の上で、身分の良さそうな男性がバランススクーターに乗っている。
一緒にいる女性の髪型や服装は50年代~60年代。
オペラでコレに乗って動き回る貴族風の男性を想像して下さい。
バランススクーターさえなければ、戦時中なのかと思うが、時代背景がさっぱり分からない。
と思えば、突然、ならず者っぽい人たちが出てきて、壮大なクラシック音楽が流れる中、ヒップホップを披露。
次に、ホモセクシャルらしい神父カップル、トランスセクシャルな市長といった感じの人物登場。
人物設定がよく分からないアジア人も出てきて、素敵なダンスを披露。
で、歌ったり、踊ったりするものの、ちょくちょく誰かしらが、バランススクーターに乗っている。
話がさっぱり分からないわ。
どうやら3時間のオペラの最後の30分ほどを見たらしく、時代背景も、人間の関係も、話の内容も全く分からないまま終わってしまった。誰かバランススクーターから落ちないかな?などと思いながら見ていたが、そんなハプニングもなく、教会だか、学校だか、市役所だかで、誰かが結婚して終わった。多分。
おそらくLGBTや移民問題などの現代の問題を風刺した現代オペラで、「Les Indes galantes」という1735年の作品をアレンジしたらしい。その頃もオペラ歌手がバランススクーターに乗って歌っていたんだろうか?
私は基本的に現代アートが苦手なのもあるけれど、なんだかとてもカオスな作品だった。
現代人がオペラに求めるのって、優雅さだったり、美しさだったりするのだろうと思うのだけれど、このオペラは現実を突き付けてくるオペラで、次に放映されたオペラが綺麗なのを見て、ちょっとホッとした。
オペラ
という訳で、改めて現代アート苦手だなと認識した次第。
←ありがとうございます。
あと5日間はFrance 3のサイトから見られるので、興味のある方はコチラ
元の作品はこんな感じらしい。
☆モンペリエ情報☆
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次回は11月18日日曜日14時半からです。
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