モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

「催涙ガス」が日常単語になった国から。

2019-05-27 | モンペリエ
11月からずっと続く「黄色いベスト運動」。
以来、外にあるATMは破壊され、銀行やちょっといいお店のウィンドウは割られるなど、街を歩いていると至る所に「黄色いベスト運動」の傷跡が確認出来る。
基本的にフランス人が「資本主義」をよく思っていないことは知っていたが、憎しみと軽蔑を持って「資本主義」と言う言葉が発せられるこの現状に戸惑う毎日。



毎週土曜日の午後に行われ、トラムも一定区間止まってしまうので、出来るだけ家にいるようにしている。
家でニュースを見ていると、毎週「催涙ガス」という言葉を耳にするので、すっかりフランス語の単語を覚えてしまった。「催涙ガス(lacrymogène)」という単語が日常的に使われる国ってどうなのよ?
それでも土曜日に出掛けなければいけない時もあるので、デモが行われている場所を避けて通るのだが、先週は午後15時頃に駅前を通ることになった。



それで知ったのだけれど、あれ、14時半過ぎからゆっくりコメディ広場から駅に向かうようね。
警察が駅前に待機しているのは見えていたのだけれど、駅前を通り過ぎる時に、ゆっくり迫りくる「黄色いベスト運動」が目に入ってなかなか怖かったわ。

1度だけ、うっかり渋谷のスクランブル交差点の1番前に立ってしまったことがあるのだけれど、ザッザッザと向かいから迫りくる無表情の集団と「どうやって交差すればいいんだろう」と恐怖したのを思い出したわ。
しかもこの場合警察は彼らと対峙しなければいけないわけで…
普段は守るべき市民と、土曜日だけ対峙したり、彼らの怒りのパフォーマンスを眺めなければいけないのだから警察も大変ね。



今だに土曜日は16時半頃から「黄色いベスト運動」が過激化して、コメディ広場で催涙ガスが飛び交うので要注意。


☆モンペリエ情報☆

5月の日仏交流会にお越し頂いた皆様ありがとうございました。
次回は6月16日(日)の開催となります。
たくさんの方のお越しをお待ちしております。