こんな時期なので可愛いネコでも。
11月から続くコロナウイルス騒ぎ。
2月に街の薬局の前を通ったら、「マスクはありません」との貼り紙。
在仏アジア人がマスクを買い占めて母国に送っていたのだと思われる。
「フランス人、マスクする習慣がないから、どうせ3枚入りのが3つ4つ売ってただけじゃない」と心の中で思う。
その貼り紙を見た直後に2人の通りすがりの男性から「中国人~」と顔を覗き込まれながら、いつもと違う調子で声を掛けられる。「何事?」と不思議に思ったのだが、コロナ騒ぎの一環だと気が付き、あまりご機嫌ではなかった私は「あの2人がコロナウイルスに罹ってしまえばいいのに」と心の中で毒つく。
それ以外は特に何事もなく、毎日Yahoo!ニュースをチェックしながら過ごしていたのだけれど、ある日フランスのニュースで、「イタリアでコロナウイルス蔓延」のニュースが飛び込んできたと思ったら、あれよあれよという間にフランスでも蔓延しつつあるとのことで、外出禁止令発令。
外出禁令発令前のスーパーはスーパーの前には行列ができ、トイレットペーパー、パスタ、コメ類が売り切れになったらしい。
「らしい…って、アンタ当事者でしょ?」と思われるかもしれないけれど、新聞でスーパーの前の行列の写真と空っぽの棚の写真を見て、買い物諦めたの。ちょうど買い物に行こうと思っていた時に発令が出てしまったので、トイレットペーパーももうほぼ在庫がなかったし、食料もあまりなかったのだけれど、こんなに並んで、また足りなかった物の買い物に出なければいけないんだったら、人混みに突入せず、おとなしく家にいようと、自宅待機をしていたの。
外出禁止令が出ても、スーパーや薬局は開いていて、必要な買い出しは出来るという話だったから、まあ、落ち着いてから買い物をした方が、人が少なくて感染のリスクも下がるかなと。いざとなれば、小麦粉さえあれば、うどん、パン類で何とかしのげるだろうし。
で、1週間弱頑張ったのだけれど、冷蔵庫は空っぽ。トイレットペーパーもあと1日分となったので、外出時の必要書類を持ち、マスクとサングラスして、買い物に出掛けたの。そしたら何とびっくり。トラムに誰も乗っていないの。そのまま4駅ほど無人で、大きな駅で1人乗り、結局終点までに4人しか乗っておらず、なかなか貴重な体験をしたわ。
無人のトラム。
スーパーは閑散としていたけれど、トイレットペーパー、パスタ、コメ類全部あって、不足しているものは特になし。店員は日除けのサンバイザーを透明にした上、頑丈にした感じの物を付け、レジの前には透明なプラスチックの板が設けられ、一応、対応は万全な感じ。
いつもより快適に買い物をし、空いているトラムに乗って帰宅。
運転手への感染を防ぐため、一番前と後ろのドアからは乗車禁止。
街の様子はさすがに人は少なかったけれど、ジョギングしている人もいて、それなりに人通りはあったわ。パトカーも定期的に回っていて、日の出ているうちは必要な外出しても大丈夫かなという感じ。
夜の10時から朝の5時までは緊急の外出以外は禁止なのだけれど、治安はそれなりに悪くなっているはずなので、暗くなってからの外出は10時前でもお勧めしない。
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