オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

新形三十六怪撰より 「鬼若丸池中に鯉魚を窺ふ図」

2018-09-19 | 新形三十六怪撰

~ 鬼若は後の弁慶となる 

『鬼若丸池中に鯉魚を窺ふ図』

(おにわかまる ちちゅうに りぎょを うかがう ず)

 大蘇芳年筆

 

平安時代末期に生まれ、後の武蔵坊弁慶となる鬼若丸の

その出生は凄まじく、母の胎内に十八ヶ月もおり

生まれた時には普通の子の三倍もあった。

父はこれは鬼子だとして殺そうとしたが、叔母に引き取られて

鬼若と命名され京で育てられていたが

すぐに比叡山延暦寺に預けられたのだった。

ある時、身の丈八尺もある鯉が子供や女ににいたずらをし

比叡山横川の池で大暴れしていました。

それを聞いた鬼若丸は短刀ひとつ携えて池に飛び込み

激闘の末に見事に鯉を退治したと言う。