2月6日(土)に、「NPO法人あきたパートナーシップ」主催の「まなぶ!つながる!あきたNPO会議2020」というセミナーに参加しました。このセミナーでは、コロナ禍においての、市民団体の活動事例の紹介や、市民活動を行う際の問題点を議題としたグループワークなどが行われました。
1.活動事例「避難所開設訓練」の取り組み
この団体は、新型コロナウイルスが流行している状況下に災害が発生した場合を想定し、体育館に避難所を開設する訓練を行っています。この取り組みについて紹介してくださいました。
2.グループワーク
コロナ禍における市民活動について、次の意見が出ました。
<問題点について>
<集まれないことの解決策について>
<他のグループの意見>
3.まとめ
今回出席したほぼ全ての市民団体は、新型コロナウイルスの影響により、活動時に何かしらの支障が生じている状況でした。ただ、どの団体も活動を諦めるのではなく、感染予防対策を講じた上で、可能な範囲内で活動を実施していました。また、普段とは異なる活動に転換してみたところ、それが良い結果を生み、新しい活路を見いだした団体もありました。
時々「自分たちは何をしたいのか?」という目的に立ち返り、それを実現させるための他の手段も検討しておくことで、現在のような特殊な状況下においても活動ができると思います。新型コロナウイルス問題に限ったことではありませんが、市民団体も一般企業と同様に、世の中の変化や流れに対して柔軟に対応できる力が必要になるものだと思いました。
1.活動事例「避難所開設訓練」の取り組み
この団体は、新型コロナウイルスが流行している状況下に災害が発生した場合を想定し、体育館に避難所を開設する訓練を行っています。この取り組みについて紹介してくださいました。
- ソーシャルディスタンスを確保して、居住エリア(シート)を配置する。
- 段ボールを活用して、ベッドやパーティションを作成する。
- 間仕切りテントを活用する。
- 避難者が避難所に到着した際に、体調確認や検温を行う。
- 体育館に、避難所開設に必要な防災衛生品を収容する。
- 非常持ち出し袋に、マスク,体温計,アルコール消毒液などの衛生品も加えるように、住民に周知させる。
- 避難所がソーシャルディスタンスを確保した間取りとなっているため、本来よりも収容可能人数が少なくなる。親戚宅や車なども活用して避難し、人の集まりを分散させる。
2.グループワーク
コロナ禍における市民活動について、次の意見が出ました。
<問題点について>
- 人を集めるイベントを開催できなくなった。または、場所は確保できるものの、開催するかどうかの判断が難しい。
- サービスの利用希望者(特に県外在住の方)を受け入れることが困難である。または、受け入れを行うかどうかの判断が難しい。
- サービスの利用希望者を受け入れることを前提する事業は、事業そのもの(メインミッション)を遂行することすら困難になる。
- 人と会う機会が減ったことから、情報の入手や共有が困難である。
- zoomなどのビデオ会議ツールを活用していきたいが、スタッフのITスキルが不足しているために、なかなか実用に至らない。
- 活動内容の特性上、オンラインで作業することができない。
- 様式の変化についていけない。
<集まれないことの解決策について>
- ソーシャルディスタンスを保つために、より広い会場でイベントを開催する。
- イベントや活動の時間をずらし、一度に集まる人数を減らす。
- SNSなどのツールを有効活用する。
- 声を聴くだけでも安心する効果を得られることから、電話を活用して連絡をとる。
- イベント等を実施する際に、集まる目的を考える。(大人数である必要はあるのか?)
- 「変えられるものは変えよう。変えられないものは受け入れよう。」という言葉があるように、その時代に即した対策を練る。
- 通常の活動が十分にできない代わりに、他にできることを行う。例えば、今シーズンは豪雪だったことから、除雪のボランティアを行った。
<他のグループの意見>
- 生活様式に慣れるのが大変である。
- 感染対策や感染時のマニュアルを作成しておく。
- コロナに対する認識や対策の度合いが人によって異なるため、対応が難しい。
- コロナ対策を行っていても、自助,共助には限界がある。
3.まとめ
今回出席したほぼ全ての市民団体は、新型コロナウイルスの影響により、活動時に何かしらの支障が生じている状況でした。ただ、どの団体も活動を諦めるのではなく、感染予防対策を講じた上で、可能な範囲内で活動を実施していました。また、普段とは異なる活動に転換してみたところ、それが良い結果を生み、新しい活路を見いだした団体もありました。
時々「自分たちは何をしたいのか?」という目的に立ち返り、それを実現させるための他の手段も検討しておくことで、現在のような特殊な状況下においても活動ができると思います。新型コロナウイルス問題に限ったことではありませんが、市民団体も一般企業と同様に、世の中の変化や流れに対して柔軟に対応できる力が必要になるものだと思いました。