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ジブリ映画「猫の恩返し」ガチ勢

2022-07-20 22:22:22 | 猫の恩返し
ガチ勢
ガチ勢とは、「本気で取り組んでいる人」や「コアな知識や経験を有する人」を意味する言葉である。
(ニコニコ大百科)



よく「○○ガチ勢」という言葉を聞きますニャ。

自称ではあまり使わニャいそうですが、僕の場合、ジブリ映画「猫の恩返し」ガチ勢だと思いますニャー。
(猫ガチ勢かもしれませんが)




実は、今日でジブリ映画「猫の恩返し」映画公開20周年を迎えますニャー。



ということで、今回は
”自称”ジブリ映画「猫の恩返し」ガチ勢の『ネット検索でも出てこニャい ジブリ映画「猫の恩返し」のトリビア』
を5つ紹介したいと思いますニャー。
よく探せばあるかもしれませんが、一応僕がネットで探した時は見つからニャかったので、そこはご了承下さいニャ。







①原作/月島雫 絵/柊あおい

ジブリ映画の都市伝説の一つ、
「『猫の恩返し』は『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語である」

という都市伝説は有名ですニャー。

しかし、この「『猫の恩返し』は『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語である」という設定は、
都市伝説ではニャく、『公式公認の裏設定』ですニャー。



実は、原作者の柊あおいさんは多くのインタビューで、「『猫の恩返し』は『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語である」と話していて、

公開当時の「映画パンフレット」には、

「バロンを登場させるということで、私はこれを『耳をすませば』の主人公・雫が成長して書いた物語にしようと思っていました。(中略)出版する際、雫のことを考え、文/月島雫・絵/柊あおいとしたくなりました。」

「路地のむこうは猫の国 猫の恩返し&ギブリーズ徹底ガイド」(角川書店)には、

「原作/月島雫 絵/柊あおいにしようとしました。」

と書かれていますニャー。


つまり、「バロン・猫の男爵」の作者は「原作/月島雫 絵/柊あおい」にニャるはずだったのですが、
「もちろんそれは私の勝手な思いつきなので、実現はしませんでした」(映画パンフレット)
「耳をすませばを知らない人には分からないので、やめました。」(路地のむこうは猫の国 猫の恩返し&ギブリーズ徹底ガイド 角川書店)

表向きでは実現しませんでしたニャ。

しかし、長年ジブリ映画を放送している『金曜ロードショー』でも、最近「猫の恩返し」は放送されると、
実は『猫の恩返し』は『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いたっていう設定があります。
と紹介されるようにニャってきたので、

これは「公式公認の裏設定」と言っても過言ではニャいですニャ。



僕としては、
「『猫の恩返し』は『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語である」という設定は、
都市伝説ではニャく『公式公認の裏設定』であり、
原作者の柊あおいさんは「原作/月島雫 絵/柊あおい」にしようとまでしていた。

まで知ってほしいと思いますニャー。






②ひろみと柘植

吉岡ハルの親友・ひろみと柘植は、元々「耳をすませば 幸せな時間」(りぼんマスコットコミックス)と同時収録されている

短編マンガ「桔梗の咲く頃」の登場人物ですニャー。


しかし、ひろみは黒髪でボーイッシュさは控えめで、(原作「バロン・猫の男爵」のひろみに近い)
柘植はおそらく茶髪(少ニャくとも黒髪ではニャい)のやや長髪で、運動部に所属している雰囲気もニャく、
映画「猫の恩返し」のひろみと柘植とは、全く別人に見えますニャ。

実は、この2人と仲良しの「マモル」という人が出てくるのですが、長めの短髪であるものの、彼こそ映画「猫の恩返し」の柘植に近いと思いますニャー。
(しかもマモルがひろみに告白しているニャ)



しかも、「ユメノ街 猫の男爵」(マーガレットコミックス)の「巻末おきらくまんが ひろみちゃん」において、


ひろみが吉岡ハルに対して、
「ニセモノの柘植ちゃんが現れた」
「私の柘植ちゃんは卓球部ではないし、私も応援した覚えが無い」
と言っていて、

それに対して吉岡ハルは、
「じゃあアンタ(ひろみ)ももう一人いるってコトじゃない」
「きっとそれは映画よ」
と、メタ発言をしていますニャー。






③その他のバロンの物語

バロン(フンベルト・フォン・ジッキンゲン)が出てくる物語といえば、
映画「猫の恩返し」と原作「バロン・猫の男爵」、
「耳をすませば」の映画と原作と、その続編の「耳をすませば 幸せな時間」が有名ですニャー。


しかし、これら以外にもバロンが登場する物語が多く存在しますニャ。



映画公開に合わせて連載開始された「ユメノ街 猫の男爵」(マーガレットコミックス)は、

バロンとムタが、晶(あき)という少女を、犬の姿をした「ウツロ」から助けていますニャ。



「猫の恩返し ロマンアルバム」(徳間書店)には、

原作「バロン 猫の男爵」の原作ともいえる、柊あおいの最初に考えたストーリーの漫画が載っていますニャー。
大まかニャ内容としては、
「バロンとムタは、飛行船に乗って、旅をしている。」
「ハルには、猫にされた恋人がいる。」
等といった相違点がありますニャー。



「空の駅」(こだま出版)は、

絵本で、少女(名前不明)が乗ると「こころ」を失ってしまう電車に乗るところを、バロンがとめていますニャ。



「バロンの手帖」(こだま出版)は、

原作「バロン・猫の男爵」の後日談が書かれていて、
「猫王がまた引退していニャいこと」や
「ルーン王子とユキちゃんのラブラブニャ姿」、
「白黒のSP猫と斑毛の戦闘猫の家庭事情」ニャどが
描かれていますニャ。



今のところ僕が知っているのは、これで全部ですニャー。





④バロンとムタの偽物

実はバロンとムタの「偽物」もいますニャー。

「ねこもーそー」(竹書房)に収録されている

「キミとボク」には、
『人間との暮らしに役立つ! 猫による猫のための実用講座』の講習会主催の「ムタ~ル」と、特別講師「バロ~ン村井」が登場していますニャ。


見た目こそムタとバロンニャンですが、
講演の内容が、「猫が人間を支配しよう」というもので、とても極悪に描かれていますニャー。

「本物の」ムタとバロンと性格が正反対ニャので、僕は『彼らは「偽物」である』と考えていますニャ。






⑤猫王の妃

2006年にコンビニコミックとして発売された「バロン・猫の男爵」(フェアベルコミックス)には、

原作「バロン・猫の男爵」の最後に4ページおまけとして描かれた「巻末すぺしゃる 猫王ちゃん」の続編、
書き下ろし「猫王ちゃん完結篇・愛と青春の付加価値」
が収録されていますニャ。

そこには、
猫の国の王妃「ハナ」(猫王の妻、ルーン王子の母)が登場しますニャー。



描いてみましたニャ。
(配色は想像)



王妃「ハナ」について要約すると、
「人間の時間で7年程前に、猫の国から姿を消した。」
「ハナは元々、ひろみの隣家のおばあちゃんの飼い猫で、今はそこで暮らしている。」
「ルーン王子だけは、たまに会いに行っている雰囲気がある。」

といった感じですニャ。



さらに、ナトルが
「240猫年(恐らくナトルが猫王に仕えた期間)」
「いくら他の猫の国を探してもみつからんハズですにゃあ」
と言っている
ところから、

・「猫年」という、猫の国にとっての期間の単位が存在する。
・「猫の国」は複数存在する。(『猫の恩返し』で出てきたのは「日本の」猫の国で、「外国の」猫の国も存在するということ。)
ということが考えられますニャー。



実は、僕が確認できる中で、この「猫王ちゃん完結篇・愛と青春の付加価値」が収録されているのは、このコンビニコミックだけで、
しかも、コンビニコミックは「雑誌」という扱いにニャるため、基本古本として買取できず、このコンビニコミックは現在手に入りづらく、
僕も何年かかかって、メルカリで見つけましたニャ。(他の漫画一冊とセットで500円)


おそらく、この書き下ろしは知る人ぞ知る「幻の書き下ろし」だと思いますニャー。

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