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猫文学研究 ー猫の恩返し編ー Part13 (完結)

2022-06-20 22:22:22 | 猫の恩返し
※法学部を出ている訳ではニャく、法律の知識も乏しく矛盾点や勘違いが多少あるかもしれませんが、僕ニャりに調べて考察してまとめているので、ご了承下さいニャー。



今回で完結する「猫の恩返し」についての研究ですが、

この物語は要約すると、
「猫の国の王子を助けたために、猫の国の王子のお嫁さんとして、猫の国にさらわれた女子高生が、猫の事務所の方達によって助けられる話」
ですニャ。


核心と言いますか、この物語を通した上で、
「吉岡ハルの行動は正しかったのか?」
ユキちゃんの「猫の事務所を訪ねて」というアドバイスは適切だったのか

という疑問が出てきましたニャ。


最後は
「実際に猫の国の王子を助けたために、猫の国の王子のお嫁さんとして、猫の国にさらわれそうにニャった場合、
適切ニャ行動は何か。」

について考えてみましたニャー。
(ファンタジーの欠片もニャいマジレスっぽくニャってしまいましたが。)





・民法「婚姻」より

そもそも吉岡ハルが結婚することが法律上可能ニャのか?
民法の「婚姻」の章から考えてみますニャ。


まず婚姻適齢について。

2022年4月1日に施行された民法では、婚姻適齢は男女ともに18歳となり、成年年齢も18歳に引き下げられたので、
18歳以上の男女は親の同意なく自由に婚姻届が提出できるようにニャっていますニャ。

この地点で、16歳(高校2年生)の吉岡ハルが婚姻することは不可能ですニャー。


しかし、それ以前の民法では、父母の同意を得られれば、男性は18歳、女性は16歳で婚姻が可能でしたニャ。
つまり、Part2より導き出した2001年当時では、婚姻適齢に関しては、吉岡ハルは結婚は可能だったことにニャりますニャー。

ですが、当事者間に婚姻をする意思が無い時は「無効」詐欺又は強迫によって婚姻をした場合は「婚姻の取消しを家庭裁判所に請求することができる」等、
婚姻適齢以外の条件によって、吉岡ハルは法律上結婚はできニャいということにニャりますニャー。





・国際結婚?

しかし、これは「日本で結婚する」場合での結論ですニャ。

「猫の国」は外国で、『国際結婚』という形にニャれば、少し変わってきますニャー。

国際私法のうちの一つとして「法の適用に関する通則法」では、
『婚姻の成立』は「本国法」、『婚姻の方式』は「婚姻挙行地の法律」によるとされていますニャ。

簡単にいうと、婚姻の条件(婚姻適齢等)は当事者の国籍の国の法律、婚姻成立の手続き(登録や届出等)は手続きを行う国の法律に従うということですニャー。

結構複雑ニャ内容が絡んできますが、
場合によっては、日本の法律に完全に守られている訳ではニャく、猫の国の法律にも従わニャければければニャらニャいという可能性があることにニャりますニャー。





・国家レベルの大問題!?

だとすると、少しマズいですニャー。

猫の国の法律がどのようニャものか分からニャいですが、猫の国の法律は猫王が決めていることは確かだからですニャ。

猫王はどう見ても暴君ともいえる王で、私利私欲のために部下を動かしている、独裁政治を行っていると考えられますニャ。
猫の国の法律も、ほとんどが自分の都合の良い内容ばかりで、気分次第で法律を変えていてもおかしくニャいですニャー。

つまり、吉岡ハルが猫の国にいる以上、一部の猫の国の法律に従わニャければニャらず、
猫王が「ルーン王子と吉岡ハルは結婚しニャければニャらニャい」という法律を作られたら、従わニャければニャらニャい可能性がありますニャー。


しかも、猫の国は日本からどう行くのか、どこにあるのか分からニャいため、猫の国に誘拐された吉岡ハルを助け出すために、
政治家交えての話し合いや、最終手段で武力を用いて攻め込んで連れ戻すことは不可能で、
某国のようニャ「女子高生拉致事件」が起こっていたことにニャりますニャー!!!


、、、、、少し考え過ぎましたが、少し現実的に考えると、「猫の国の存在」を警察や政治家等が認める訳がニャいので、
少ニャくとも、「捜索願が出されて、行方不明扱いで終わる」可能性が高いと思いますニャ。





・最も適切ニャ解決手段

では、最も適切ニャ解決手段はニャンニャのか。

それは吉岡ハルを猫の国から日本へ連れ戻すことだと思いますニャー。
猫の国にいる以上、全部ではニャくても猫の国の法律に従わニャければニャらニャいので、日本に戻れば、猫の国の法律に従う必要はニャいですニャ。

しかも、連れ戻すのが、猫の国を行き来でき、猫王と交渉できる者である必要があるニャ。


そうニャると吉岡ハルの行動及び、ユキちゃんのアドバイスは正しかったということにニャりますニャー。
猫王を説得して猫の国から連れ戻すには、猫の事務所のバロンニャら可能で、
その猫の事務所の場所を知っているムタに案内してもらうために、
ムタがよくいる十字街で探させたということにニャりますニャ。





(結論)
現実で、もし助けた猫が猫の国の王子(姫)で、お嫁さん(お婿さん)として猫の国に連れて行かれそうにニャったら、猫の事務所を訪ねるべきで、十字街で白くて大きニャ猫を探すべしニャ。

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