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ドリブルシュートを達成するためのステップ指導法

2018年12月17日 | 教育
 発達障害のある子ども達は,一つ一つの動作は見本を見せ,具体的に行う中で理解
できるが,それらを連動させて,「実際の一連の動きにつなげる」ことが難しい。そ
れは,いくつもの動作を同時にこなす協応動作が難しいためである。

 バスケットボールのドリブルシュートを行う際,「2歩でステップする・ゴールの
枠を狙う・ボールをゴールにむけて投げる」という動きを瞬時に行う必要がある。一
つ一つの動きも難しい。それぞれ分けて分解し,指導を行うことで達成につなげた。

1 対象・教科等  特別支援学校/高等部/体育/バスケットボール

2 指導の実際

①リズム太鼓

 ・リズムに合わせて体を動かす。
 ・体を動かずタイミングの取り方をつかむ。

②ケンケン相撲

 ・左足でけってジャンプする力をつける。

③基礎となるステップ練習

「1・2・3でジャンプ」
 ・右足→左足→そのまま左足で高くジャンプを繰り返す。
 ※ジャンプの後,右手を伸ばす。
 ※ジャンプの後右足を引き上げる。

④□枠を狙ってシュート練習

 ・黒い□枠を狙ってゴールしたからのシュートを練習する。
 ※ドリブルシュートでは,ここにボールを当ててゴールできるようになることが必要
  である。

⑤1・2・ドーンのシュート練習

 ・ゴール下から斜めの角度で2m下がる。そこから大また2歩でシュートを決める。
 ※三沢氏が,以前,提案されたドリブルシュートの練習である。
 ※「1・2・ドーン」が分かりづらい子には,「右・左・ドーン」でもよい。

⑥ドリブルをつけて1・2・ドーンのシュート練習

 ・さらに4mほど下がり,ドリブルをつけて一連の流れでのドリブルシュートを練習
  する。

 少しずつ,連続して行う協応動作のリズムがつかめてきた。

・どうしても「ドーン」で上ではなく前に跳んでしまう子
・「ドーン」でジャンプができない子
・ボールを上に上げられない子

など,練習の中で難しい部分が 見えてきた。

 練習の最後には,「5回連続でドリブルシュートが入ったら練習終了」としたが,そ
れほど時間をかけず全員が達成できた。

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