思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

特別支援教育の実践情報など。また,日々の喜びを見つけ、よくする手立てはないか考える、成長・教育のサイトです。

プレゼンテーションの観点4 協議会

2019年01月31日 | 教育
3人三様のプレゼンテーション
それぞれのよさと課題点が見えた。

【1人目】

プレゼンテーションは素晴らしかった。

・作成ファイルが分かりやすく見やすく構成されている。
・合間に教材の紹介説明も,参加者の見える位置に動いて見せながら提示。
・にこやかに落ち着いた口調ではないをしていた。
・アニメーションで文字や写真を出しながらの語り。
・適当な長さのクリアな動画挿入。

作り方,流し方はほぼ満点で,途中まで200点だと思ったが,
最終的には100点を切った。

課題点は,

・教材掲示準備に4分を費やしていた。参加者に失礼である。
・終りが6分伸びた。トータル10分のロス。
・始めにあったすごいなぁ,という空気が最後の頃は気まずい空気に変わった。

小学校で児童を教えるときなど,休み時間を削ってはいけない。
1分伸びると,どんな大事な話も「まだかなぁ」と全く聞いていない状態になる。
3分過ぎると,先生が嫌いになる。
5分伸びると,先生を憎む,恨む場合もある。

鐘がなったらプロ教師はまとめの「ま」の字を書いていても,
「今日はここまで」と終了させる。

決まった時間を勝手に伸ばしては決していけない。

【2人目】

プレゼンテーション自体は,真剣で一生懸命さが伝わりよかった。
前回よりも落ち着いた語りだった。

しかし,前に立つなり,「緊張しています」
ハンカチを出して,
「汗を拭いていいですか。緊張すると出ちゃうので」
というのはよくなかった。
スライドのトラブルもあったが,時間も伸びた。
その後,講師から畳みかけるような指摘。

最初に,「緊張してます」ということを言うのはよくない。
負けている,引いている印象が強まり,そうなると,
余計なところまで突っ込まれてしまう場合が多い。

見せ掛けでもいいから,堂々としてやってしまった方が勝ちである。

【3人目】


前回の練習で5分以上伸びたところ,今回時間ピッタリに終えた調整力は素晴らし
かった。しゃべり方もはきはきしてよかった。

が,しゃべりすぎた感がある。
しゃべりすぎると,かえって何が言いたいか分からなくなる。
動画も入れ過ぎの感がある。さらに動画を見せながら話し続ける。
言葉を削ることが必要である。

いろいろ指摘されたことを,ぜひとも今後の糧にしてほしい。
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発達障害とは

2019年01月30日 | 教育
発達障害とは,

知能発達の障害を中心とする知的障害(MR)

様々なタイプの自閉的傾向を総称して指す自閉症スペクトラム障害(ASD)

不注意,多動,衝動などの行動の問題を中心とする注意欠如多動性障害(ADHD)

発達のある側面だけが特の障害されている学習障害(LD)

の4つである。

この4つを発達障害として扱うのが世界的にはもっとも一般的な考え方である。


日本では,発達障害者支援法が遅れて整備され,その対象が,知的障害を除いたため,

自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動性障害・学習障害として,

知的障害を発達障害の概念の中に入れないで扱う場合が多い。

なお,名称についてであるが,

世界的な診断基準として用いられる『精神障害の診断と統計マニュアル』第5版
(DSM-5)では,それぞれ,

知的能力障害

自閉症スペクトラム症

注意欠如多動症

局限性学習症

と言う名称が用いられている。



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特別支援教育基礎基本Q&A レッスン4

2019年01月30日 | 教育
次の質問に対して自分なりの答えを考えてください。

Q 教室や体育館で全体指示を出したとき,一人だけ動かなかったり,違う行動をと
 ったりする子がいます。①どうしてですか。②どのようにするとよいですか。


A 全体指示の後,個別に声をかける。


  全体への指示が届かない子がいる。聴覚的な情報の処理が悪く,選択的な注意が
 苦手なためである。通常,多くの音が周りではしているが,先生の話のときには,
 先生の声だけを選択できる。それが,脳の機能として弱い子もいるのである。発達
 がいの子はその傾向が強い。全体指示の後,個別の指示,身振り,やり方の提示を
 素早く行うことが必要である。

Q 小学1年生。4月,「配慮が必要な子」を見つけるためにどのようなことを子ど
 も達にさせますか。またその後,どう指導しますか。


A 1ケンケンパーをさせる。

  体育の授業の初めに「ケンケンパー」をさせる。これだけで,動きのぎこちない
 子がわかる。発達障がいの疑いのある子は体の調節機能がうまく働かない場合があ
 る。早めに見つけ,ケンケン遊びから始めたり,ゆっくり練習したりすることで動
 き方を修正していくことができる。集団行動にものりやすくなる。帰りの際,「先
 生のところまでケンケンで来てじゃんけんして帰ろう」と声をかけ,一人ひとり確
 かめていくこともできる。

Q 小学1年生。朝,子ども達のために一番にすることは何ですか。

A 朝,子ども達よりも早く教室に入る。

  1年生の子はまだ,精神的な成長が未熟な子が多い。最近の親学の研究では,身
 体的な成長は30年前と変わらないが,精神的な成長が1~2歳遅れているという調査
 もある。未成熟なのである。ましてや発達障がいがある場合,環境との調整がうま
 くいかないため,4月初めの環境は恐怖の世界になりかねない。1年生の教師は,
 子ども達よりも真っ先に教室に入り,笑顔で温かく迎えることが必須である。


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人間の価値

2019年01月29日 | 励み言葉/癒し言葉
人間の価値は地位や学歴ではない。

生きてきた歴史に誇りとプライドを持って,

堂々と笑顔で胸を張って生きればよい。
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発達障害の現れ方とその要因

2019年01月29日 | 教育
1 発現の原因は大きく以下2つに分けられる。

①個人要因(40%)として,遺伝または神経伝達物質の何らかの異常が働いた場合
 が考えられている。

②環境要因(60%)として,喫煙,食事,アルコール,IT社会,喫煙,低出征体重
 遊び,子育てといったことがあげられる。

実に,環境要因の方が高いといわれている。
環境を整える重要性がここにある。

2 現れ方の要因は大きく分けて以下の3つである。

①個人要因・・・遺伝や周産期の問題

②社会環境・・・学校や社会の中でどのように関わり

③養育環境・・・家庭で育つ中での環境

3 現れ方の要因の解説

 遺伝など個人要因のもと,状態が現れていくことが一つある。

 続いて,社会環境の要因である。適切な環境が整えられていなければ,際立って発
現が顕著となる。さらに悪化することで二次障害が表出する。ゲームやデジタル機器
の危険も叫ばれている。発達障害の様相を呈した幼児が,1か月間一切のテレビやデ
ジタル機器の操作をやめたことで,健常な状態に戻ったという報告研究もある。

 そして養育環境である。今や虐待が発達障害を作るという研究や報告が数々現れる
ようになった。生まれて以来,柵から出されず,排せつまみれの中生き抜いた子は,
幼児期に様々な発達障害の状態を表していた。特に対人関係でそれが顕著であった。
スペシャリストが様々な取り組みを試みたが,目立った改善が見られなかった。乳児
期の成長過程で,前頭前野周辺,その他の脳部位が適切に育たず,改善が難しいので
はないか,という見解であった。

現代において,環境が発達障害を生み出す要因がここにある。

成長の過程においても,環境調整は極めて重要である。
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