「日本のいちばん長い日」の著者でもある半藤一利さんの「幕末史」(新潮社)を昨日の午後に買った。読み慣れた文春節(半藤さんは文芸春秋の元編集長・役員)だし、ご本人がおっしゃるように張り扇の論談調・落語の人情噺調の杜撰きわまりない特別講座12回のおしゃべりをまとめた駄作だから、内容は推して知るべし。まるで幕末の瓦版を読むように500ページ足らずを1時間半余りで読み終えた。内容は、薩摩の西郷隆盛と大久保利通、勝海舟と徳川慶喜という幕末の主役たちが、個性派の脇役である岩倉具視や木戸孝允、坂本龍馬らと絡みながら維新の主導権争いを繰り広げるという他愛もない、まるで週刊文春みたいな明快さだ。歴史観は高校日本史の参考書を越えていない。物足りないので、書斎の片隅に積んである幕末や維新関連の中公新書30冊ばかりで口直しをすることにした。さっそく、半藤さんが酷評している「徳川慶喜」(中公新書)を読み始めた。
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