不肖はやと、10年ほど前に職業訓練校で労務管理論を講じた経験がある。訓練校の皆さんは、どのようにすれば「良い仕事」に就くことができるかということに最も関心が高かった。
私は講義を通じて、皆さんにいつも『「あなたにとって良い仕事に就く」ということをもっと私に解りやすく説明していただけませんか、良い仕事に就きたいと皆さんおっしゃるが、良い仕事の内の「良い」という意味をもっと明らかにして私に説明してください。』と個々の訓練生の皆さんに問うていた。
中には「ちゃんとした仕事に就いている先生だから、理屈を言うことができるのだ。われわれにはそんな流暢なことを考えて議論している暇なんかない。」と問答を拒否るする人もいた。それでも私はひるまない。「いいですか皆さん、就職先からもらう給料以上の仕事をする人、こういう人にとって良いのはどのような仕事なのでしょう。また、給料以下の仕事しかできない人にとって良いのはどのような仕事なのでしょうか。そして、もしもあなたが経営者であったらいずれの応募者を採用しますか。」
もちろん答えは自明だ。「それでは皆さん、たとえばあなたが経営者であるとして、給料以上の仕事ができる応募者であれば、どのような性格の人でも採用しますか。」と問う。この質問に対する回答にも圧倒的に否定的な意見が多い。自明である。私は続ける「皆さんよろしいですか、これが赤裸々な選考の実態なのです。」
こういう講義を進めてゆくと、殆どの訓練生に仕事と会社との混同が見受けられることが明らかになってゆく。
私は講義を通じて、皆さんにいつも『「あなたにとって良い仕事に就く」ということをもっと私に解りやすく説明していただけませんか、良い仕事に就きたいと皆さんおっしゃるが、良い仕事の内の「良い」という意味をもっと明らかにして私に説明してください。』と個々の訓練生の皆さんに問うていた。
中には「ちゃんとした仕事に就いている先生だから、理屈を言うことができるのだ。われわれにはそんな流暢なことを考えて議論している暇なんかない。」と問答を拒否るする人もいた。それでも私はひるまない。「いいですか皆さん、就職先からもらう給料以上の仕事をする人、こういう人にとって良いのはどのような仕事なのでしょう。また、給料以下の仕事しかできない人にとって良いのはどのような仕事なのでしょうか。そして、もしもあなたが経営者であったらいずれの応募者を採用しますか。」
もちろん答えは自明だ。「それでは皆さん、たとえばあなたが経営者であるとして、給料以上の仕事ができる応募者であれば、どのような性格の人でも採用しますか。」と問う。この質問に対する回答にも圧倒的に否定的な意見が多い。自明である。私は続ける「皆さんよろしいですか、これが赤裸々な選考の実態なのです。」
こういう講義を進めてゆくと、殆どの訓練生に仕事と会社との混同が見受けられることが明らかになってゆく。