「今年も見たよ」じゃあなくて
「今年も来てたよ」でもなくて
「今年も、また会えたよ~」って
家に帰ってから、言いたくなるヒト。
このところ、うちの周りでも
声がかすかに聞こえる気がして
もしかして、散歩に出たら会えるかなって。
今朝は、久しぶりの晴天。
明け方の空をこうして見るのは
寝てばかりいたこちらも久しぶり。
起き出せたのも嬉しくて
雲ひとつない空を見上げて歩く。
まもなく聞こえ始めた
ヒッ、ヒッ、ヒッ (やっぱりいる!)
日曜の早朝、車もほとんど通らない。
普段はかすかにしか聞こえない
あの目立たない?声が
結構よく通って、はっきり聞こえる。
でも、姿は見えない。
というか、わたしに見当たらないだけ?
小さな公園では、木に枯れ葉が残ってて
枝にいても、見つけられない。
でも、なあんとなく
声は聞こえる(不思議だなあ)
「あっ!」
野原の水路のそばの小道で
歩いてたわたしの目の前を
突然、一羽の小鳥が、横切って飛んだ!
ここはスズメか、メジロか
ムクドリしか見かけないけど
「あれは違う!」
でも何者かは、まだわからない。
(ジョウビタキ…って思うんだけど
違ってたら、悲しいし)
海沿いの道に出て
並木の間を歩いていたら
「声」が急に大きくなって
「上」から降ってくるようになった。
見たら、電線の高いところに
一つだけ小さな黒い影。
ときどき尻尾を上下に振ってる。
ジョウビタキだ!!
「あーもう、これでいいや。間違いないもん」
その後はルンルン、川縁を歩いて
家に向って歩き出したときのこと。
緑の多い、古い小さなおうちのそばで
突然、至近距離に現れたジョウ君。
「何してたの」って言いたげな
素知らぬ風情で、じっとしてる。
色合いが少し薄くって
ほっそりすっきりした姿。
まだ若いヒトなのかな。
それとも、長旅の後で
痩せてるのかしら。
こちらはもう
胸がドキドキ・あっぷあっぷ。
でも、せっかくポーズを取ってくれてるんだし
持ってきたカメラで撮ろうとしたら
次の瞬間、バッテリーが切れた。
「えっ? ええっ??」
ジョウ君の姿は、もちろん消えてた。
(かすかに「ドジ!」って言われた気がした)
でも明日からは、また
散歩がぐっと楽しみになるな~
あちこちで、ジョウ君たちや
おジョウたちに、きっと会える。
なぜか「あいさつ」に出てきてくれる
ヒトたちなんだよ。
「テリトリーに眼を光らせてる」だけだとしても
「ワタシの領分で大きい顔すんじゃないわよ」って
ニラミをきかされてるんだとしても
ファンは「おはよう!」ってニッコリされてる
気がするものなんだよね(^^)
(「推し」がいるって楽しいな~)