前回書いた「アメリカ楓」話の続きです。
同じような紅葉を見せる木は
今のうちの近所にも何カ所かあって…
私はどれも「アメリカフウ」だと思い
年によって、とても綺麗だったり
それほどじゃなかったり…はあっても
いつも楽しみにしてきました。
ところが最近、「楓(フウ)」の仲間は
他にもあるということを(漸く)知って…
葉っぱの形(切れ目の数)が一番簡単な
見分け方ということなので、興味が湧いて
近所の3カ所ほどを見て回りました(ヒマ人や~)
別名「モミジバフウ」というアメリカ楓は
5つに分かれた、いかにも
大きなモミジの葉のような形とのこと。
何の疑問も持たず、落ち葉を見ると…
近所の木はどれも、葉が3つにしか
分かれてなかった! 何枚見ても同じで…
「えっ?」 どーして??
そう言われても、木の方が困るでしょうね。
昔から「3つに分かれた」葉っぱをつけて
秋は紅葉して、やがてハラハラと地面に落ちる…
それをくりかえしてきたのに
突然このヒト、何言ってるの?って(^^;
葉が3つに分かれているのは
何も付かない「フウ」なのだとか。
別名「タイワンフウ」といって
これもよく公園や道路脇の植樹に
使われているのだそうです。
幹の木肌の感じや
ボンボリみたいな実の感じも
それぞれ少し違ってますが…
遠目に紅葉を眺める分には
それほど違わないような気が(私は)します。
「そうか… アメリカ楓じゃあなかったんだ」
昔、金沢の公園で見た記憶と
勝手に結びつけて、シミジミしてた自分が
ハズカシクなりました(^^;
最近は、散歩で見かける草や木の名前も
できれば知りたい、覚えたい。
ネットの写真でしか確かめようがなくても
「名前が判ると、ほんのちょっと
親しくなったような気が(勝手に)する」自分。
でも、勝手に命名したらダメですよね。
考えてみると「アメリカ」フウというからには
アメリカのつかない仲間がある筈。
少なくとも「フウ」に近い名前のものが
あっていい…(これまで考えたことなかった)
今回はその別名が「タイワンフウ」だった訳です(^^)
その後調べてみてわかったのは…
アメリカフウがヨーロッパ(特にドイツとか)で
街路樹、公園樹としてよく利用されるのとは違い
タイワンフウは寒さに多少弱く
日本でも適地は関東以南とのこと。
50年前の金沢のあの寒さには
アメリカフウの方が向いていたのでしょう。
暖かい当地ではタイワンフウの方が
多くて当然…と納得しました。
思い込みの強い自分に呆れて
ひとりで顔を赤く?しましたが…
遠い時間、遠くの地に想いを馳せて
久方ぶりに母の声を思い出しました。