鳥を探して、電線を、木の枝を
はたまた空を見上げて歩いたら
ある日道路脇のミゾに落ちた。
細い側溝に片足だけ
きれいに落ちたのでケガもなし。
(心臓がちょっと飛びハネただけ)
その後は足元もときどき見てる。
でもある日、ふと振り返ったら
後ろに車が待っていた。
(狭い路地で、わるいことしちゃった)
それからは、後ろも見なくちゃいけなくて
散歩もけっこう忙しくなった。
鳥を探して歩くより
花を探して歩く方が
ハタ迷惑じゃないのはわかってる。
動かない相手の方が
写真もずっと撮りやすい。
でも、やっぱり
「空」見て歩いちゃうんだよね。
散歩は、空の広いところで!
それに、「雲」ってほんとにきれいだから
ほんとは鳥がいなくてもいいの。
空のうんと高いところに
白の絵の具で走り書き、なぐり書き
模様だったり、デッサンだったり
わたしも、あれぐらい広いところに
思う存分、描いてみたいなあ。
……って、なんの話してたんだっけ。