もうひとつの部屋

昔の記憶に、もう一度会える場所にしようと思っています。

⑯ 「空飛ぶ宝石」に胸キュン! … (カワセミさん)

2022-02-13 07:53:31 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

私が住むのは港の近く。

工業地区の端っこで

それほど緑も多くない。


きれいな水のある広い公園も

コンクリートで固めてない

のどかな小川も

歩いていける範囲には見当たらない。

なので、まさかこのヒトに

遇えるとは思っていなかった!!


最初は近所の小さな公園。


人工的に作った細い水路。

(どこかの排水も流れ込んでる?)


そんな水面近くを

まっすぐに飛んでいく

鮮やかな青とオレンジの小鳥。


「えっ?えっ?もしかして…」



1年後、同じ公園の水路の置き石に

ちんまり坐っているのを見つけた。


「え~~~っ!(写真にソックリじゃん)」(^^;



そして、またまた1年後

今度は別の場所で遭遇。


流れの緩やかな水辺の向こう岸。

突然、青いものが、ボチャンと飛び込む。


今度は即「カワセミ」さんとわかった。


すぐに水から戻ってきたけど

次の瞬間… 見失う。


「どこ行ったのかなあ。

あんなにちゃんと見てたのに

どーしてわからなくなっちゃうの?」


アキラメきれなくて

しばらくそこで待ってみた。

でも… 帰ってこない。どこにもいない。


「仕方ないな…」


帰りかけたとき、突然下手から

水面近くを、川に沿って

何かが弾丸みたいに飛んできた。


遠いけど、やっぱりあのコバルトブルー

あのオレンジも、ちょっとだけ見える。


「すごーい! あんなに早く飛べるんだ!」



その後、飛び込んで小魚を咥えて

水から上がってきたのに

出くわしたことも。


ほんの少しずつ、少しずつでも

カワセミさんとの距離は

縮まっている(と思いたい)



よく言われるという

「空飛ぶ宝石」

本当にそう思った。


絶対会えるポイントというのは

私の近所には見当たらない。なので


「出会いはいつも突然に」(^^;


でも、ほんの一瞬でも会えたら

何日もウキウキ気分でいられる。


次はいつ会えるかなあ。


いつも待ってるのよ、本当に。

 

 

 

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⑮ 初めて猛禽類の「漁」を見たのは… (ミサゴさん)

2021-06-28 17:37:39 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

最初は、なんていう鳥か

まったくわからなかった。


猛禽類なんて、ほとんど見たことがない私は

大きな川の上を悠々と飛ぶ、黒っぽい鳥…というと

「トビさん」くらいしか思いつかない。


ある朝、その鳥の「漁」を見た。

今から6年くらい前のことだ。



朝、いつものように川縁で

見たことのない鳥がいないかと

あちこち眺めていると…


向こう岸に近い辺りを、川に沿って

流れを遡るように飛ぶ

大きな黒い鳥がいる。


遠くてよくわからないけど

カラスとか、カワウなんかとは

体型が違ってる感じ。


「きっとトビさんだね」


でも、いつもは高い所を

円を描くように飛ぶヒトなのに

珍しい気がして、目を凝らして見ていると…



その鳥はスーッと高度を下げて

川面に着水?と見えたかと思うと

バタバタ翼を羽ばたかせて

エッチラオッチラ

なんとか、やっと飛び立った。


驚いたのは、足で掴んでる銀色の物体!

「きゃー!! あれって魚じゃないのォ~」


そう、結構大きな魚なのだ。

(鳥にとっては分不相応な獲物?)


もちろん、魚は暴れる。


鳥の方も苦労していて

なかなか高度が上がらない。


「どーなるんやろ、逃げられちゃうかな」


もう、ハラハラドキドキ

出来るものなら、手伝ってあげたい。


鳥の方が、そのまま

落っこちてきそうに見えた頃…


それでも、なんとか少しずつ

飛び方がスムーズになってきて

大きな鳥は、いつものように

近くの山の方へ姿を消した。


「知らなかった~ トビさんって

生きてる魚も獲るのね」

 

ところがところが…


その数日後、同じ川に架かる

大橋の上を歩いていると

遠くから、よく似た鳥が飛んできて…


私のいる大橋の方が川上。

お蔭で、鳥の「着水」?を

真正面から見ることに。


「わっ、こんな近くで見られるなんて!」


でも… 今度は鳥が

なかなか飛び立たない。


ジタバタジタバタ…

「大丈夫かしら」

魚が暴れるのか、飛び立てなくなったのか。


「考えてみると、水鳥じゃないんだし

水面からよく飛び立てるなあ…」


なあんて思う間もなく

鳥は、ちょっと羽ばたいた後 

ソソクサと?元来た方へ飛び去った。


足には何も掴んでなかった。

 

その日の夜、仕事から帰ってきた家族が

地元紙の夕刊を見せてくれて


「この前言ってた『魚獲る大きな鳥』って

これのことじゃないか?」


記事の見出しは

「ミサゴの狩りの失敗」


え~~!!!

(あれってトビさんじゃなかったの~?)


その記事に貼った連続写真は

私が橋の上から見ていた光景に

ソックリ。


あのとき、すぐ近くに

こんな写真撮ってた人が居たなんて…と

思うくらいのソックリ度合い。



「とにかく、ミサゴっていう鳥さんなのね」

それまで聞いたこともない名前だった。

 

その後は、そんな間近で

「漁」を見る機会はなかったけれど…

「チャレンジする」ミサゴの姿は

遠い所から、何度か見かけた。


時には「遊んでる」のか、それとも

「目下練習中」なのか… というくらい

何も獲れない(獲らない)ときもあって

「もしかして若いミサゴなのかなあ」

な~んて、想像を膨らませたり。



それでも、あの重そうな魚が暴れるのを

なんとか運んでいったのは

子育て中の親鳥だったのかなあ… とか

「狩り」も、そうそう

上手くいく訳じゃないんだなあ… とか


猛禽類の「実生活」を見せてもらった気がして

同じ生きもの同士… ということを

「生で」感じた、貴重な瞬間だったと思う。

 

もう一度会いたいなあ。

遇えたらいいのになあ。

 

 

 

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⑭ 「猛禽類」って見分けがつかないよォ… (ノスリさん?)

2021-06-14 15:29:57 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

「猛禽類」というのは、街中だと

「何かに止まっている」姿を見ることは

ほとんどない。


これは、人家の屋根の上にいるハヤブサを

偶然、写真に撮るよりも、前の出来事。



散歩中「上ばかり見てた」私も

トビ以外の「黒っぽい大きな鳥」は

ずっと見たことがなかった。


ところがある朝、近所の工業地区の一画で

ポールのテッペンに止まっている

「タカのような鳥」を見つけた。

広々としたグラウンドにテニスコート

それらを取り巻く畑、野原、高い木々…


「きゃーっ! なんて鳥だろ(ドキドキ)」


そのときはまだデジカメもなくて

ただただ、自分の目で見るだけ。


「ちょっと明るめの茶色かなあ」

「白っぽいとこもあるよね」

「ちょっと丸っこい感じもする?」


まもなく、鳥は飛び立った。


下からその翼を見ていると…

全体がなんとなく白っぽくて

先の方とか、おなかの下とか

焦げ茶?黒?の模様が見える(気がする)。


「トビさんと逆だな…」


トビは下から見てると、翼全体が濃い茶色

先っちょの方に、白っぽい

模様?みたいなのが見えるから。


「でも(トビさん以外で)

初めて『タカ』を見たんだよ~(わーい)」


でも… 


帰宅してネットで調べてみたけど

「タカ」って、どれも同じに見える。


「まずは、スズメとそれ以外を

見分けられるように…」

って教えてくれてたサイトでは


「野鳥に興味を持った人が

初めて見るタカの仲間は

ノスリが多いかもしれません」


その理由として、①人里近くにも生息する

②そもそも個体数が多い… などなど。


そこにある「ノスリ」の写真を見ても

あの「ポールの上の鳥」かどうかは

やっぱり、ヨクワカラナイ。


「ま、いいや」


ところが、ところが…



次は、近所の住宅街で

「白っぽい小型の鳥」が

「急降下」してくるところに出くわした。



それより前に飛んできてたカラス2羽が

先を争って逃げ出すのを見て

一体何が起きたのかと思ったけれど…


突然、上方から降りてきた「白っぽい鳥」は

次の瞬間、すぐ近くのマンションの屋上へ。

その動きが、飛び方が、素早い。


屋上では、何事もなかった風に

羽根を広げたりしてノンビリしてる。

それでも、辺りを窺う気配が

ハトなんかとは全然違う。

 

「でも、不思議だな~」

身体の大きさは、両者多分同じくらい。

カラスは(2羽もいたら)トビさんを

追いかけまわしたりするくらい

タフで気が強く見えるのに…



写真で見た「ノスリ」は、そんなに

強そうなタカには見えなかった。


「カラスたちが、ちょっかい出して

それがあんまりシツコくて

怒ったノスリが追いかけてきたのかしら」

(まさかね~)


それとも、それとも

「ノスリ」じゃなくて、もっと違う

私の知らない「猛禽類」?だったのかなあ。



工業地区のグラウンド近辺では

「ノスリ」と思しき姿を

その後も何度か見かけた。


でも… 

「偶然カメラに映った」ハヤブサと同じく

あの「白っぽい小型の猛禽類」には

その後、出会ってない(と思う)



アタマの中の妄想記憶だけ

きらびやかになっていくみたい。


誰でもいいから、もう一度会いたいな~

(それとも、とっくに会ってるのかな)

 



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⑬ 夕暮れ時に「コウモリの群れ?」と思ったのは… (ツバメさん)

2021-06-06 17:43:31 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

今、思い出しても、あのときのアレが

コウモリの群れじゃなかったという

確信はないのだけれど…


野鳥に興味を持って、初めての春。


ある夕方、水路のある小さな公園で

立ち木に囲まれた狭い空を

飛び回るたくさんの黒い影…


こどもの頃、夕暮れ時によく見かけた

コウモリの群れを思い出した。


小鳥が空を飛ぶ…というより

もっとフワフワした、不思議な飛び方。


自由自在。でも

ときどき飛線が、カクっと折れ曲がる。


その角張った方向転換は

「鳥」には無いものに見えた。



ところが…


その後、その公園では

ツバメをよく見かけるようになって…


昼間、目にするツバメは

一度にせいぜい、一羽か二羽で

群れを作ったりしていない。

あんなカクカク飛行も

もちろん、しない。


それでも、日の入り近い

辺りが薄暗くなる時間帯には

あの「コウモリみたいな」群れを

公園の空に何度か見た。



やがて… ふと思った。


「あれって、もしかして

ツバメの群れなの?」


ムクドリたちも、夕方になると

街路樹に集まってきて、騒いでる。


ツバメたちも、多分渡ってきたばかり。

巣を作るまでは、「群れ」で夜を

過ごすのかもしれない…



何週間か経った頃

巣作り材料を咥えて運ぶ

ツバメの姿が目立つように。


その頃にはもう、あの

「黄昏時の黒い影たち」は

全く見なくなっていた。

 


今でも、あれが誰だったのか

どういう群れだったのかはワカラナイ。


それでも…


ツバメの「飛翔」をほんの少し

見慣れた私は、あれが彼らの

「来た時の群れ」だったのだと

つい思ってしまう…



あの独特の、「急な方向転換」は

普段のツバメさんも見せるから。


私はそのたび

相手の姿を見失う。


「消えた!」と思うほどの

急角度、ハイ・スピード。


あ~んなことが出来るヒトたちだもの

お互いがぶつからないように

気を遣って飛び回る

毎夕の挨拶?だったんじゃないかなあ。


今もそんなことを、思ったりするのだ。

 



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⑫ 一緒に散歩してくれたのは… (ハクセキレイさん)

2021-06-03 22:29:17 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

名前は早くから知っていたし

街中でも、たまに見かける鳥…と思っていた。


でも、「並んで」或いは「先に立って」

一緒に歩いてくれる小鳥とは…知らなかった。



「野鳥」に興味を持った時に

一番最初に見慣れるのが、この

ハクセキレイさんなんだとか。


私もあちこちでよく見かけた鳥さんだけど

ネットで、「人懐っこいというか

前を歩いて先導してくれたりします」

な~んて見かけると… さすがに

そんな経験はなかった。


ところが…

ある朝、近所の大規模なパチンコ屋さんの

近くを歩いていた時…


その辺りでよく見かけるハクセキレイさんが

目の前に降りてきて、トコトコ歩く。


私、そっち行かないんだけど…なんて思っても

ハクセキレイさんは、さっさと歩く。


ま、仕方ない。私もソッチ行こう。


ハクセキレイさんは、ちょっと疲れて見えて

羽根も少し乱れ気味で… なんで私なんかと

こんなとこ歩いてるのかワカラナイ。


でも時々、後からついてくる私の方を見ながら

やっぱりトコトコ歩き続けて…


どこまで行くんだろ…って思った頃に

もう一羽のハクセキレイが現れた。


すると、私の前を歩いていたヒトは

もうソッチにしか興味が無いみたい。

あっという間に何もかも

どーでもよくなっちゃった雰囲気。


間もなく、二羽で飛んで行っちゃった。


「なるほど…」

そういうコトだったのか…



その後もハクセキレイには出会うけれど

あのときほど「親し気に」

一緒に歩いてくれることは無くて…


あれもたった一回のチャンスだったのね。

一緒に歩けて、ほんと良かった。


「楽しかったよ」って言いたいけど

一緒に歩いたのがどのハクセキレイさんなのか

わからない自分が、ちょっとサビシイ…



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⑪ 下手な写真から、初めて名前が判った鳥は… (ハヤブサさん)

2021-05-31 17:23:06 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

「下手な写真」というのはもちろん、私が撮ったモノ。


身近で見かける鳥さんたちに

興味を持って、まだ間がない頃のこと。

家族がデジカメを貸してくれたものの

その操作の仕方も覚束なくて…

 
名前が判るのは、スズメにキジバト。

カラスやセキレイは種類がアヤシイ。

川縁で見かけるカモさんたちも

なんとかワカルのは、ヒドリガモだけ。

(ツバメは判るけど、まだいない季節)


なので、とにかく「とまってる」鳥は

なんでもいいから写してみようと。


でも… 当然のことながら

そもそも「飛ぶヒト」を写真に撮るのは

私にはとても難しくて…


民家の屋根や電線に、とまってるのを

写そうとしては逃げられる… の連続。


辛うじて写せたとしても

曇ってるとか、逆光だとか…

はたまたあっち向いてたり

足だけ、オナカだけ、シッポだけ。


それでも、「誰かワカラナイ」ヒトが

さらに謎を深める…という写真は少なくて

大体は「知ってる」ヒトたち…

ということだけは判ってきた。

 
「スズメに似た鳥」が、正真正銘

スズメだった…を繰り返すうち

「本当に正体不明」な的は絞られてきて…



その頃やっと、PCに移した写真が

「拡大できる」ことに気づく。

(やっとのやっとで、そこまで来た)


ずっと気になっていた

和風建築の屋根近くにいる

モノトーンの鳥さん。


ハトのような、そうでないような

カラスみたいに黒くないけど

大きさはもしかしたらそれくらい?


何枚か撮った写真を拡大してみて…

もう、ほんと~~にオドロイタ!!!


このヒトは…もしかして…もしかして…

あの「ハヤブサ」さんじゃないの~?


白いオナカに細い横縞

畳んだ羽根は黒っぽいグレイ

黒いアタマと、顔にはあのモミアゲ印!

絵に描いたような姿がそこにあって…


嬉しくて、嬉しくて、でも

「あんな住宅地になんで居たの~??」

 

その後は二度と会えなかったヒト。


それでも、拡大してボケボケの写真を

私のPCの「壁紙」にして

毎日眺めてた頃を思い出すと

今でも、なんだか

幸せな気持ちになるのです。

 

 

 

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➉ 「虫の音」みたいな声で鳴くのは… (カワラヒワさん)

2021-05-24 22:15:10 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

グラウンドやテニスコートがある

公共の敷地の片隅に

「元は野原」という感じの畑がある。


まだ「野鳥」に興味を持って間もない

「スズメに似た鳥」を探していた頃。


この畑のそばを歩いていると

リリリリリ、リリリリリ…

虫の音のような声?が聞こえた。

リーン、リーン…という風にも聴こえる。

でも、季節は春。

虫の音じゃないということはわかる。


「もしかして、鳥さん?」


じっと見ていると、それこそ

「スズメのような」小鳥が

2羽、3羽… 見えてきた。


みんな畑の苗木(エンドウかなあ)に

止まっている。


そのうち、1羽が飛び立った。


「スズメじゃない!」


濃い茶色と鮮やかな黄色の

太い縞模様の羽根で、飛び回ってる。


あまりに鮮やかな色!

家に帰って調べたら

「カワラヒワ」とわかった。


以前「スズメに似た鳥」を教えてくれた

サイトにもう一度行ってみると…


カワラヒワは、その最初に紹介されていて

「スズメと間違えるとしたら

この鳥が一番多いでしょう」と。


そうかあ…


私も「スズメかな?」って

思いながら見てたけど…


でも、あの飛び姿見たら

間違いだってすぐわかる。


あの「虫の音」みたいな声も

このヒトだとわかった。


リリリリ、リリリリ…


初めて「聞き分けられる」ようになった

鳥さんの声。


その後、結構長い間

私はその「虫の音」を探しながら

あちこち歩いてた気がする。

 

 

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⑨ 「逃げ出したペット?」と思っていたら、立派な「渡り鳥」だった… (ヤツガシラさん)

2021-05-21 18:54:24 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

去年の春頃だっただろうか。

ツグミと一緒に飛んできた、見慣れない鳥。

とにかく格好があまりに異国的?で

元々日本にいる鳥とは、到底思えなかったので…


アタフタしながらも

地面に降りてるところを

慣れない借り物のデジカメで撮った。


うまく撮れたとは言い難い写真。

おまけに次の瞬間

バッテリーが切れた。

それでもアタマに突き出してる

反対向きのクチバシ?みたいな羽根は

1枚くらい写ってるかも。


薄いオレンジ色の地に

焦げ茶のラインが鮮やかなボディ。

アタマのツノ?も、それに似合いの

色合い、デザイン。

どうみても…やっぱり…異国のヒト。


ツグミの方は、さっさといなくなって

見知らぬ鳥だけがしばらく

地面をつついている間

私はもう、一生懸命見つめた。

カメラがダメでも

記憶になんとか焼き付けないと。


もしかしたら、もう一度

会えるかもしれない。

そのとき「あの鳥だ!」って

わかったら、きっと嬉しいから。



半年くらい経っただろうか

私がよく見にいく野鳥ブログに

あの鳥の写真が。それも何羽も写ってる。


タイトルは

「今年もヤツガシラが来ました」


ヤツガシラ??

そんな鳥がいるって全然知らなかった。


「今年も」ってことは

冬の渡りの途中で、一息入れに

日本に立ち寄るヒトだと思う。


れっきとした渡り鳥さん。

「逃げ出したペット」じゃなかったんだ。


でも、私の住む四国のこんなとこで

見かけるのは珍しいみたい。

「迷子になったんじゃないといいけど」


いやいや、迷子くらい平気なのかも。

ちょっと寄り道しただけかも。


「会えてよかった~  嬉しかったよ」



でも、もう会うことがない方が

いいのかもしれないな…って

その後、オバアサンは思ったりしてる。

(やっぱり迷子?は可哀想な気がして)

 

 

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⑧ 公園の「オブジェ」が飛び立った!! (アオサギさん)

2021-05-18 15:18:20 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

今のマンションに来て

まだ間がない頃の話。

近所に小さな公園を見つけて

ときどきそこを歩いてみた。


小さいけれど、ややオトナ向きに

設計されてる雰囲気があって

遊具などは無く、水路に沿って

両側に並木道が続いてる。

どうして人がいないのか…

いつ行っても不思議なくらい

ひとりっきりの静かな空間。


水路の近くには、結構大きな

「鳥のオブジェ」が立っている。


なんということもなく

普段は遠くから見ていたけれど…


あるとき、もう少し近くで

見てみよう…なんて気を起こしたら

その「オブジェ」が突然動いた。


それも、ただ「動いた」んじゃない。


大きな翼の羽ばたく風を

バッサバッサと顔に受けるくらい

私のそばを掠めて飛んだ。


… 私は「驚愕」!!


なんでホンモノって

わからなかったの?

でも… いつも私がいる間

文字通り「微動も」しなかった。

青・白・グレイの取り合わせも綺麗で

「作り物」としか思えなかった。



生きてるアオサギさんを見たのは

それが初めて。

あんなに大きな鳥だったなんて!



その後はあちこちで

出会うようになった。


アオサギさんの側でも

メンドクサくなったのかも。

最近は、朝はその近辺の工場の

屋根のテッペンに止まったりしてる。



今思うと、あのときのアオサギさんには

動きたくない事情があったはず。


身体が大きい分、ムダな動きはしたくない。

寒いと余計にそうだと思う。でも

普通は人間が近づくと移動するヒト。


見慣れるうちに、そんなことも

わかってきた。


それでも…


夕陽を受けて、アーチ型の白い大橋

天辺にひとり、ポツンといるのを見たときは…


やっぱり「オブジェ」にしか

見えなかった。


日が落ち切るまで、ずっとずっと

見ていたくなる風景だった。

 

 

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⑦「鎧乙女」が写っててビックリ!  …(イソヒヨドリ♀さん)

2021-05-16 12:09:17 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

イソヒヨドリ♂さんにはよく会うけれど

イソヒヨドリ♀さんには、なかなか会えない。


外見が、両者同じなのかと

最初思ってたくらい。


図鑑を見て、そうじゃないと知っても

「お嬢」の方には、やっぱり出会わない。


そうこうするうちに忘れちゃって…


幻のイソヒヨドリ♀さんに

私が初めて出会ったのは

公園の木の高い枝にとまって

背中を向けてるのを見つけたとき。


ヒヨドリ? ムクドリ?  …違うなあ

キジバトより小さめ、模様も無くて

茶色がかった黒っぽい鳥(に見えた)


名前の分からない鳥さんは

ひとまず(借り物の)コンデジで撮る。


曇り空で、そろそろ夕方。

「はっきりとは、写ってないよね」


ところがところが…


家のパソコンで拡大したら

「ウロコのようなモノがびっしり。

『鎧』をしっかり身に着けた

初めて見る背中が写っていた。


「アナタ一体、誰なのォ?(驚)」



鳥さんのボディは、羽根とか羽毛とか

そういうもので覆われてると

思い込んでいた自分。


「でも、このヒト、そうじゃないみたい」

街中のちっぽけな公園なのに

こんな「見たこともない」鳥も居るんだ…



それがイソヒヨドリ♀さんとわかるには

さらなる時間が必要だった。


「この鳥はなんていう名前ですか?」とか

私は調べる方法を知らないし

ソモソモ誰かに訊く気がない。


「時が来ればわかる。

その「時」は向こうからやってくる」と

何事によらず思っているのかも。


あるとき、もう一度

写りの悪い写真を撮って

「あ、あのときのヒトだ!」


その写真によく似たヒトを

ネットでたまたま見ていた

イソヒヨドリ♂の隣に見つけたとき

やっと写真と名前が一致した。

 

あの「ウロコに覆われたような」外見が

ほんとに硬いものなのかどうか

私は今もわかっていない。


「単なる模様かもしれない…」

そう思いつつ

『鎧乙女』なんて呼びたくなるのは

どこかに「戦乙女」風?の雰囲気があるから。



秋~冬に見かけるジョウビタキさん

春から夏によく会うイソヒヨドリさん


どちらも単独行動のようで

人間をそれほど怖がらないのか

自分から近づいてくる珍しいヒト。


好奇心なのか強気なテリトリー感覚なのか…

でも、それがとても魅力的で

「ひとりで生きるってカッコイイな~」

なあんてオバアサンはため息をつく。

 



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