今回は、前回のアルレガーロの2021につづき、セプテンバーセールに上場を予定している当場生産馬の№142クラシックスの2021(牝 父ヘニーヒューズ)を紹介させていただきます。
本馬の牝系解説文についてはこちらからご参照ください。
【9月7日現在】体高151cm 胸囲180cm 管囲18.7cm 馬体重448kg
本馬も、アルレガーロの2021と同じく町内の育成場である育成公社さんに預けて、セール当日に向けてセリ馴致をしていただいてます。
牝馬らしい敏感さと、ヘニーヒューズ産駒らしい力強い馬体を併せ持つ馬です。
体高が標準より一回り小さくてまとまった馬体に見せますが、牝馬にしては力強い馬体をしている分、馬体重はしっかりと乗っています。
本馬の母クラシックスはJRA入着があるも勝ち切れず、その後に南関東で2勝しました。
血統的には、当場生産馬でJRA重賞4勝のディープボンドの母であるゼフィランサスと全きょうだいの関係になります。
ただ、ゼフィランサスが現役時に430~440kg台で競馬した一方で、クラシックスは470kg台で競馬しているように、馬体的にはクラシックスのほうが馬格があります。
ゼフィランサスの仔のなかでは、ディープボンドの半兄ダンケシェーンがJRAで3勝しているのですが、その彼がヘニーヒューズ産駒なので本馬の配合の参考にしました。
同じ父であり、それぞれの母が全きょうだいの関係なので、ダンケシェーンと本馬は血統構成的には同血と言えるレベルの配合です。
ダンケシェーンの配合を考えるときもそうでしたが、この配合が血統的に相性が良いと考える最大の理由は、ヘニーヒューズの2代父であるStorm Catとクラシックスの2代母モガミポイントによる、Storm Cat≒モガミポイントの相似クロスにあります。
それぞれの父系がStorm Bird≒Nijinskyという相似クロスを形成する関係にあり、また母方のSecretariat≒ボールドラッドにも相似クロスの関係があります。
結果として、Storm Catとモガミポイントは血統的親和性が非常に高い関係にあると言えます。
実際、モガミポイントの血を引くモガミヒメの牝系はStorm Catの血を持つ種牡馬と相性が良く、JRAではダンケシェーンのほかにもディープボンドやJRAダート3勝のアヴォンリーなどがいます。
また、ヘニーヒューズの父はヘネシーですが、この血はクラシックスの2代父ダンシングブレーヴと血統的に相似な関係にあります。
互いにNorthern Dancerを持ち、Secretariat≒Sir Gaylordの近親クロスの関係があり、さらにはTom Cat≒Cap and Bellsという4分の3同血クロス(父がTom Foolで母父がMahmoud)があります。
ヘニーヒューズ×クラシックスの配合については、さらに遠い世代においてもBusher≒BusandaやWar Relic≒Eight Thirtyなど、ダートの活躍馬に見られるような血統パターンをしています。
父ヘニーヒューズの種牡馬としてのダート実績、あるいは本馬の血統パターンから察しても、ダートの短めの距離が本馬の距離適性になりそうです。
本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させていただきます。