1月26日、当場繫養の繁殖牝馬メリオール号がエスポワールシチーの牝馬を出産しました。
予定日から2週間遅れての出産でしたが、生まれてくれた当歳牝馬はちょうど良いサイズの馬体と言えます。
父のエスポワールシチーは2022年度のNARリーディングサイアーに輝く一方で、ペイシャエスのようなJRA重賞勝ち馬も出すなど、ダート路線では高い評価を得ている種牡馬です。
血統や兄姉たちの適性も考慮すると、この牝馬もダートに適性を示す馬に育っていくでしょう。
1月26日、当場繫養の繁殖牝馬メリオール号がエスポワールシチーの牝馬を出産しました。
予定日から2週間遅れての出産でしたが、生まれてくれた当歳牝馬はちょうど良いサイズの馬体と言えます。
父のエスポワールシチーは2022年度のNARリーディングサイアーに輝く一方で、ペイシャエスのようなJRA重賞勝ち馬も出すなど、ダート路線では高い評価を得ている種牡馬です。
血統や兄姉たちの適性も考慮すると、この牝馬もダートに適性を示す馬に育っていくでしょう。
1月25日、当場繫養の繁殖牝馬キタサンテンビー号がミスターメロディの牡馬を出産しました。
脚元の狂いもなく、少しスラッとした馬体が特徴的な牡馬です。
母キタサンテンビーがその母ビッグテンビーに似て小柄ながら幅のある馬体であることを考慮すると、この当歳馬から受ける印象は父似ということになります。
実際、現1歳馬メジェルダの2022(牝、父ミスターメロディ)も体高があって素軽い馬体をしているので、この当歳牡馬もそういう成長をしていくものと予想しています。
ちなみに、血統的には先週G2AJCCを勝ってくれたノースブリッジの従弟にあたります。
さらに同日、フルオブスターズがヘニーヒューズの牝馬を出産しました。
フルオブスターズ自身は体高がある一方でやや細身の馬体なのですが、生まれる産駒は平均して母よりも父に似る馬体が多く、この当歳牝馬も将来的に母以上に四肢に筋肉の付く馬体に成長しそうな雰囲気です。
きょうだいたちは見栄えの良い馬体に成長するので、これまで庭先やセリで評価していただけることが多かったです。
この当歳牝馬も好馬体に成長することが見込まれるので、牝馬であることも考慮すると、将来の繁殖牝馬としての期待も高まります。
少し時間が経過していますが、1月20日深夜に当場繫養の繁殖牝馬アメージングムーン号がキタサンブラックの牡馬を出産しました。
アメージングムーンより出産予定日が早い馬もいるなかで、結局今年も当場最初の出産はアメージングムーンでした。
トモが少し薄めで繋が長め、成長過程のなかでスラッと体高が伸びていくであろう、いかにもキタサンブラック産駒らしい牡馬に生まれてくれました。
また、気性的にも賢い面を感じさせるあたりも、キタサンブラック産駒の特徴と言えるでしょう。
毎年のことですが、この母馬の仔出しは相変わらず良いです。
先週は、彼女の産駒で本馬の半兄ノースブリッジ(牡5歳、父モーリス)がG2のAJCCで強い勝ち方をしたばかり。
もう1頭の半兄タッチウッド(牡3歳、父ドゥラメンテ)は2月のG3共同通信杯を予定していると、関係者の方から伺っています。
キタサンブラック産駒は今年早くも重賞勝ち馬を出していますし、この当歳牡馬も血統的に大きな期待が持てそうです。
1月22日中山第11RのAJCC(G2、芝2200)に当場生産馬のノースブリッジ号(牡、父モーリス)が出走しました。
調教内容も良く、芝1800のG3エプソムC優勝や中山芝2000の葉牡丹賞優勝の実績も考慮されてか、レースでは4番人気に支持されました。
スタート後は前目のポジションを取りながら、内枠を活かして4番手あたりで追走していくノースブリッジ。
向こう正面で周りの馬たちが動き始めるなかでも、折り合いながら自分のペースを守っていました。
3~4コーナーを回るあたりでは徐々に先頭集団に追い付きながら、最後の直線を迎えます。
抜群の手応えで直線を迎えたノースブリッジは、鞍上の岩田康誠騎手のゴーサインに力強く応えて中山の坂を駆け上っていきます。
最後は2着馬に3/4馬身差まで詰め寄られましたが、しっかり勝ち切ってくれました。
馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。
本馬は、2019年のセレクションセールで現在の馬主様にご購買いただきました。
当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。
【セレクションセール】№73アメージングムーンの2018(牡 父モーリス)
【1歳時のノースブリッジ】
当場生産馬にとって、このノースブリッジのAJCC優勝が今年のJRA初勝利となりました。
思えば昨年も、本馬による2月のアメジストS勝ちが当場生産馬によるJRA初勝利でした。
今回は私のほうで競馬場まで応援に行って、表彰式にも参加させていただきました。
その際に調教師の先生と話す機会がありましたが、今回のレースに向けては能力強化を目的とした調教というより、このレースに向けて体調を整えるという意味合いの調教度合いが強かった趣旨のことを仰っていました。
おそらく、5歳を迎えた彼にとって馬体の成長はほぼ終えているという観点から、在厩調整のなかで見つけた彼に合った調教方法なのでしょう。
今回は、それが見事に嵌まった結果の優勝だと思います。
次走はG1大阪杯を予定しているとのこと。
G3、G2と確実にステップアップしてここまできたノースブリッジ。
今年はG1の舞台でも好走が期待できそうです。
なお、本馬のきょうだいが先日元気に生まれてくれましたが、明日以降のブログでアップする予定です。
本年もよろしくお願いいたします。
少し遅くなりましたが、当場より提供しているクラブ募集馬(1歳)2頭の近況を報告させていただきます。
まずはターファイトクラブ募集馬であるメジェルダの2022からです。
12月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。
【体高】150cm 【胸囲】166cm 【管囲】19.1cm 【馬体重】360kg
青草がなくなり、一方で雪が放牧地に降り積もっていない関係でガチガチに凍っている地面を歩き辛く過ごしていることもあり、以前よりも運動量が減った1ヶ月でした。
明けて1歳馬になった世代ですが、この世代全体としてこの1ヶ月はそれほど大きな馬体的成長を見せていませんし、おそらく冬が終わるまでは毎月微増程度の成長に留まると見ています。
そういうなかでも、本馬の場合は11月時点で十分な馬体に成長している分、この1か月が緩やかな成長だったとはいえ他馬よりも存在感のあるサイズであることに変わりありません。
毎月、少しずつですが見た目にも幼さが抜けてきていますし、相変わらず順調な成長を見せています。
気の強さが前面に出るときがあるのは変わらずで、この気性も持ちながら段々と大人びていきそうな印象です。
次にローレルクラブ募集馬であるアメージングムーンの2022について。
12月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。
【体高】149cm 【胸囲】167cm 【管囲】19.7cm 【馬体重】395kg
本馬は、この1か月は体高が伸びていませんが、その他の数字はしっかりと伸びています。
特に管囲は牝馬らしからぬ数字ですし、馬体重に関しても現1歳世代のなかでは2番目、牝馬に限定すると最も馬体重がある馬です。
メジェルダの2022はどちらかと言えば少し重心の高い馬体をしていますが、こちらは体高や馬体の幅などを含めて均整の取れた馬体をしています。
気性的にソワソワする面はなくなってきましたが、その代わりこの1か月に限定すると以前より気の強さを出す回数が少し増えたように感じます。
元々それがこの牝系の特徴でもあるので、この血統らしい馬になってきたとも言えますが、おそらく青草が生える頃には一段とどっしりとした気性になるでしょう。
それぞれの兄である3歳馬バグラダスとタッチウッドがしっかりと勝ちあがって、短距離路線あるいはクラシック路線での活躍が期待されるなかで、2頭の1歳募集馬に対して期待されている会員の皆さまもいらっしゃると思います。
当場としても、この2頭に限らず全生産馬の飼養管理をしっかりと行いながら、今年もさらなる強い馬づくりを目指して邁進していく所存です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。